UPL

株式会社UPL：ビデオゲームとエレメカの足跡

株式会社UPL（ユーピーエル）は、かつて栃木県小山市に本社を構え、ビデオゲームとエレメカの開発・製造を手がけていた企業です。1972年にユニバーサル（後のユニバーサルエンターテインメント）の販売子会社兼エレメカ開発部門として「ユニバーサルプレイランド」の名で創業し、1983年に「ユーピーエル」へと社名を変更しました。しかし、1992年3月に倒産。

UPLの主な事業

ビデオゲーム

UPLは数々のビデオゲームを開発しました。

エレメカ

UPLは、ビデオゲームだけでなく、エレメカの開発・製造も行っていました。代表的な製品として、以下のようなものが挙げられます。

フェニックス (1983)：ボーナスゲーム機能付きのルーレット。ボーナス時にフェニックスが光る演出が特徴。
忍者くん：ビデオゲーム『忍者くん 魔城の冒険』をテーマにしたルーレット。「フェニックス」とゲーム内容はほぼ同じ。
ラッキークレーン：見下ろし型のクレーンゲーム。PSG音源を搭載し、『忍者くん 魔城の冒険』のBGMが流れる。昭和末期から平成初期にかけて広く展開され、「見下ろし型」クレーンゲームを代表するシリーズとなった。UPL倒産後もユウビスが版権を継承し、シリーズが発売された。

UPLに関わった人物・企業

藤沢勉：UPLのゲームデザイナー。
西澤龍一：ゲームデザイナーとしてUPLに所属。『NOVA2001』『忍者くん』『レイダース5』などを制作。後に独立しエスケープを設立。
NMK：一部のUPL作品においてNMK開発の基板を採用するなど、UPLと関係の深い会社。
ジャレコ：1985年に『忍者くん 魔城の冒険』のファミリーコンピュータ版を発売。UPL倒産後の1994年には『忍者くん』のシリーズ作を発売。
ハムスター：2016年5月20日にUPLのゲーム等に関する権利を取得。
アーケードアーカイブス：ハムスターが展開する業務用ゲームの復刻シリーズで、UPLのタイトルもラインナップに含まれている。
ユウビス：UPLのプライスゲームの権利を所有。

現在のUPL作品

UPLが過去に開発したゲームの一部は、ハムスターの「アーケードアーカイブス」を通じて、現在もプレイすることができます。また、ユウビスが権利を所有するプライスゲームも、一部が現存しています。

2016年5月20日に、ハムスターがUPLのゲーム等に関する権利を取得したことを発表しました。これにより、UPLのゲームが「アーケードアーカイブス」で復刻されるなど、再び注目を集めています。

外部リンク

UPL墓掘り人：元UPL社員によるウェブサイト。後期作品の原画、基板仕様書などが掲載されている。
UPL - メディア芸術データベース：UPLに関する情報が掲載されている。

UPLは倒産しましたが、そのゲームやエレメカは、今もなお多くの人々に愛され、記憶されています。

もう一度検索