ぼくもとさきこ

朴本雅紀子：多才な女優のキャリアを紐解く

朴本雅紀子（1975年3月12日生まれ）は、京都府出身の女優である。東京乾電池や遊園地再生事業団を経て、演劇ユニット「ペンギンプルペイルパイルズ」に参加。倉持裕主宰の同ユニットは、彼女の演技キャリアにおいて重要な位置を占めている。ユニットの第三回公演『不満足な旅』を機に劇団化され、朴本は正式な劇団員となった。以降、同劇団の全公演に出演し、その活動の中核を担っている。

舞台からスクリーンへ：多様な活動

朴本雅紀子の活動は舞台にとどまらない。大人計画の舞台『愛の罰 ～生まれつきならしかたない～』への出演を皮切りに、数々の舞台作品に出演。ペンギンプルペイルパイルズの公演はもちろんのこと、『床下のほら吹き男』(MONO)、『子どもさんかん日』(内村光良主演)、『空中ブランコ』(アトリエ・ダンカンプロデュース)など、多様な劇団やプロデュース作品に参加し、幅広い役柄を演じている。その演技力は高く評価されており、舞台での存在感は圧倒的だ。

映画においても、数々の作品に出演している。松岡錠司監督作品『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督作品『1980』、松浦雅子監督作品『ダンボール・ハウスガール』など話題作への出演が多数ある。園子温監督作品『地獄でなぜ悪い』ではウエイトレス役を好演。その演技は多様な作品世界に彩りを添えている。

テレビドラマ：記憶に残る数々の役柄

テレビドラマにおいても、朴本雅紀子の活躍は著しい。NHK連続テレビ小説への出演や、フジテレビ『合い言葉は勇気』、TBS『ほんまもん』(ヒカラビ役)、『笑う三人姉妹』、WOWOW『囚われつかじ 13人の容疑者』など、数多くのドラマ作品に携わってきた。2015年のTBSドラマ『下町ロケット』では仁科美咲役を、2017年の『脳にスマホが埋められた!』では臼田定子役を演じるなど、記憶に残る役柄を数多く演じている。近年もTBS『ラストマン-全盲の捜査官-』など話題作への出演が続き、そのキャリアはますます輝きを増している。

多様なメディアへの進出

彼女の活動は多岐に渡る。テレビCMでは、P&G ファブリーズや丸大ハムのCMに出演。ラジオドラマでは、東京FM『東京コピーライダースストリート』、NHKFMシアター『遠い隣人』などに出演経験を持つ。さらに、近年では配信ドラマにも進出しており、Disney+『すべて忘れてしまうから』では常連客役を演じている。

演技への情熱とキャリア

朴本雅紀子は、舞台、映画、テレビドラマ、CM、ラジオドラマ、配信ドラマと、多様なメディアで活躍する稀有な存在だ。それぞれの作品で異なる役柄を演じきってきた彼女の実力は、長年にわたる経験と研鑽によって培われたものと言える。今後も、彼女の演技を通して、新たな魅力を発見できることを期待したい。

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