まんがくらぶ

『まんがくらぶ』の概要

『まんがくらぶ』は、1987年に竹書房から発行された人気の4コマ漫画雑誌です。通称『まんくら』として親しまれ、毎月27日を発売日とし、定価は350円で販売されていました。この雑誌は都市部のファミリー層をメインとし、様々なジャンルの漫画を掲載しています。

創刊の背景

『まんがくらぶ』は、竹書房が1986年から1987年の間に放送されたアニメ「まんがTV 天才くらぶ」を背景に創刊されました。創刊以来、長年にわたって多くの読者に愛され続けてきましたが、2020年3月に休刊し、『まんがライフ』との合併が決まりました。

連載作品の変遷と特徴

この4コマ誌は、特にファミリー向けに親しみやすい作品を多く取り扱うことが特徴です。初期には『ゆるめいつ』などの人気作品が登場し、そこから派生した作品もいくつか生まれています。2008年の秋以降は、一迅社系の作家による萌え系4コマが連載されるようになり、これにより様々な読者層にアプローチできるような誌面構成になりました。

表紙と作家

『まんがくらぶ』のユニークな点の一つは、表紙を担当する作家が複数月にわたって同じイラストを描くことです。特に竹書房系の雑誌では、表紙が巻頭カラー作品と一致することが多く、看板作品として認識されています。

たとえば、いがらしみきお、堀田かつひこ、森下裕美、たかの宗美などの著名な作家が表紙を飾っており、それぞれの作品が時代を彩ってきました。また、2017年からは複数の作家が交代で表紙を担当するようになり、より多様な表現が楽しめるようになりました。

最終号とその後の移籍

『まんがくらぶ』は、2020年の5月号をもって休刊しましたが、主要な連載作品の多くは『まんがライフ』へ移籍し、一部は『まんがライフオリジナル』やウェブ媒体『まんがライフSTORIA´』に引き継がれました。こうして、竹書房の4コマ雑誌としての伝統が引き継がれていくことになりました。

終わりに

27年間の歴史を持つ『まんがくらぶ』は、時代に合わせ変化し続けながらも、ファミリー層に愛される作品を生み出してきました。多彩な作品を通じて、読者に笑いと驚き、時には感動を提供し続けてきたこの雑誌の影響は、今後も多くの新たな作家や作品に引き継がれていくことでしょう。

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