ら・ら・ら

シングル「ら・ら・ら」の魅力



大黒摩季の10枚目のシングル「ら・ら・ら」は、1995年2月20日にリリースされ、多くの音楽ファンに愛されている一曲です。この楽曲は、テレビ朝日系のドラマ『味いちもんめ』の主題歌としても知られています。オリコンでは、前作に続き、見事に1位を獲得。シングルとしては自身3作目のミリオンセラーとなり、累計売上枚数は約134万枚に達しました。

「ら・ら・ら」がこれほどの大ヒットを記録した背景には、女性の心情を巧みに表現した歌詞があります。特に、恋人との長い時間の決着をつけたいと思う女性の気持ちが、当時「結婚適齢期」という言葉に縛られがちだった多くの女性たちの共感を呼びました。この歌詞は、デビュー以来「最上級の鼻歌」を作ることを夢見ていた大黒が、観客と一緒に楽しめる楽曲を作りたいという思いから生まれました。

楽曲制作においては、サビの部分に悩むこともありましたが、仮のフレーズ「ららら」を歌い続けるうちに、「ららら」が一番合うというインスピレーションを得たといいます。また『BEST OF BEST 1000 大黒摩季』のライナーノーツには、歌詞の一部がプロデューサーの長戸大幸によって書き直されたという興味深いエピソードもあります。これにより、曲の魅力がさらに磨かれました。

ライブパフォーマンスにおいては、「ら・ら・ら」はしばしばフィナーレを飾る楽曲として利用され、観客と共にサビを歌い上げることで一体感を得ることができます。大黒自身も観客の歌声を録音し、老後の楽しみにするというユニークな発言をしており、ファンを大切にする姿勢が伺えます。

さらに、カップリングには「恋はメリーゴーランド (English Version)」が収録されており、こちらはテレビ朝日系『CNN HEADLINE』のテーマとしても使用されました。このバージョンは英語歌詞で、一部の歌詞は浜家優子が担当しています。「恋はメリーゴーランド」は、シングルのオリジナルバージョンとしても収録されていますが、以降のアルバムではすべてオリジナルバージョンとして収録されています。従ってEnglish Versionは、当時のシングルでしか聴けない貴重なものです。

この楽曲は、2017年神宮外苑花火大会でも歌われ、2021年には「Animelo Summer Live」にて多くのアニメファンが参加した合唱の中で披露されました。その際、新型コロナウイルス感染症対策のために観客のハミングが許可され、大黒自身がこのルールを設けて楽しむ姿勢を示しました。

さらに、2021年9月11日には、ラジオ番組『OLDIES GOODIES』にて、「恋愛中ってもっと楽しいと思ってた」という歌詞がZARDの坂井泉水によって考案されたことが明かされました。このように、「ら・ら・ら」は多くの人々と繋がる要素を持った楽曲で、その影響力が今でも色あせることはありません。

収録内容


  • - ら・ら・ら
作詞・作曲: 大黒摩季
編曲: 葉山たけし
  • - 恋はメリーゴーランド (English Version)
作詞・作曲: 大黒摩季
編曲: 葉山たけし
このシングルには他にもオリジナルカラオケが収録されています。また、多くのアーティストによってカバーもされており、その人気の高さが伺えます。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。