るーぱん

ピッツァ＆パスタ るーぱん：埼玉県発祥のロングセラーファミリーレストラン

1972年創業の『ピッツァ＆パスタ るーぱん』は、埼玉県を中心に展開するファミリーレストランです。かつては『ピザハウス るーぱん』という名称でも親しまれていましたが、現在は「ピッツァ＆パスタ るーぱん」として、埼玉県民に愛され続けています。

創業者の小島文雄氏は、日本初のピザハウスとして知られる「ニコラス」で研鑽を積み、本格的なピザを提供する店として、埼玉県熊谷市に最初の店舗をオープンしました。その後、関東地方を中心に店舗を拡大し、最盛期には36店舗を展開するまでに成長しました。しかし、バブル崩壊後の厳しい経済状況の影響を受け、多くの店舗が閉鎖されました。現在では埼玉県内に6店舗が営業を続けています。

メニューと価格帯

るーぱんのメニューは、ピザとパスタが中心です。その他、ハンバーグなどの肉料理、グラタン、ドリア、デザート、アルコールを含む様々なドリンク類も用意されており、幅広い年齢層の客層に対応しています。価格帯は全体的に低価格に抑えられており、家族連れでも気軽に利用できる点が人気の理由の一つです。

店舗の特徴

多くの店舗はログハウス風の外観と内装が特徴です。店内は温かみのある木製のインテリアで統一され、窓際の大きなテーブル席や、板張りで仕切られた複数のテーブル席が配置されています。1980年代後半には、ミュージックビデオを流すビデオジュークボックスが導入され、店内に活気ある雰囲気をもたらしていました。

一般的なファミリーレストランとは異なり、るーぱんでは入り口に注文カウンターが設置されています。客は席に案内される前に注文を行うシステムです。また、冷水はセルフサービスとなっています。

企業理念と独特の注文システム

るーぱんは「ハッピー・ドリーム精神」という経営理念を掲げています。これは、注文カウンターでピザを注文する際に行われるユニークなやり取りに表れています。小サイズのピザを注文すると「お客様より小さな幸せをいただきました」という意味で「ハッピー1枚入りまーす！」と、大サイズのピザを注文すると「お客様より大きな夢をいただきました」という意味で「ドリーム1枚入りまーす！」と、レジスタッフが大きな声で唱和し、キッチンスタッフが「ありがとうございまーす！」と元気よく返答します。この掛け声は、るーぱんの明るい雰囲気と一体感を象徴するものです。

コラボレーション

2021年にはヴィレッジヴァンガードとのコラボレーションで、「るーぱん」ロゴ入りのTシャツ、マグカップ、保冷バッグなどのグッズが発売されました。埼玉県内のヴィレッジヴァンガード店舗とオンラインストアで期間限定販売され、多くのファンを魅了しました。

現在の店舗と過去に閉店した店舗

2022年3月現在、るーぱんは埼玉県内に6店舗を展開しています。蕨西口店、蓮田店、上尾中分店、鶴ヶ島店、熊谷バイパス店、本庄店です。過去には、熊谷弥生町本店、熊谷駅前店、太田店、小山店など、多くの店舗が営業していましたが、様々な事情により閉店しています。

まとめ

『ピッツァ＆パスタ るーぱん』は、創業から半世紀近くにわたり、埼玉県民に愛されてきたファミリーレストランです。独自の注文システムや温かみのある雰囲気、そして低価格で美味しい料理を提供することで、多くの人々を魅了し続けています。長年にわたる歴史と、地元密着型の経営姿勢は、これからも多くの顧客を惹きつけていくでしょう。

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