アイラッシュカーラー

アイラッシュカーラーについて

アイラッシュカーラー（英: eyelash curler）は、まつげを挟んで上向きに整えるための化粧具です。日本ではこのアイツールは「ビューラー」という名称で広く知られていますが、これは実は商標名です。この器具は上まつげの根元をシリコン製のゴムで挟むことで、まつげにカールを与え、目元をぱっちりとした印象に仕上げる役割を果たします。さらに、現在では下まつげ専用のものや、部分用、また熱を加えて強力にカールを作る電熱式の製品も市場に出ています。

アイラッシュカーラーの歴史

アイラッシュカーラーは、1923年から1940年にかけて英米でいくつかの特許が取得されており、その考案者には諸説があります。日本では、ハリウッド美容室の初代メイ牛山が1928年の著書の中で、「カーラッシュ」という名称で紹介しており、すでにこの時期には多くの使用者がいたことが示唆されています。この「カーラッシュ」は、アメリカのロチェスターに本社を置く「カーラッシュ・カンパニー」に由来し、その代表者であるウィリアム・ベルデューもアイラッシュカーラーの考案者の一人とされています。

日本におけるアイラッシュカーラー

日本では、1930年に啓芳堂製薬株式会社が「ビウラ」という商標で睫毛カール器を実用新案として登録しました。第二次世界大戦後、同社は焼け出された際に、残存品を化粧品会社に売却し、その後もアイラッシュカーラーは日本の市場で重要な地位を占めています。日本のアイラッシュカーラーの製造元としては、沼澤製作所が特に有名であり、同社は全国で年間200万個のアイラッシュカーラーを製造し、国内市場の70%、世界市場の約30%を占めています。これは、アイラッシュカーラーの多くが沼澤製作所でOEM生産され、各ブランドに供給されていることを意味します。

現代のアイラッシュカーラー

現代のアイラッシュカーラーは、ただまつげをカールさせるだけではなく、使いやすさやデザインにもこだわりが見られます。たとえば、下まつ毛用の特別なサイズの製品や、持ち運びに便利なコンパクトなタイプ、温めることで持続的なカールを実現する電熱型など、選択肢が豊富です。これにより、ユーザーは自分のまつげに最も適したスタイルを選ぶことができ、より美しい目元を演出することが可能となっています。

アイラッシュカーラーは、美容に関心のある多くの人々にとって必需品となっており、その役割はますます重要になっています。今後も製品の進化や新しい技術の導入が期待され、さらに多くの人々に愛用され続けることでしょう。

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