アリオ札幌

アリオ札幌：変貌を遂げるショッピングセンター

札幌市東区に位置するアリオ札幌は、セブン＆アイ・ホールディングス傘下のセブン＆アイ・クリエイトリンクが運営する大型ショッピングセンターです。サッポロビール工場跡地への立地という歴史を持ち、2005年11月、イトーヨーカドーを核店舗とするショッピングモールとして開業しました。

当初はイトーヨーカドー、アリオモール、スパ・レジャー館という3つの主要施設から構成され、地域住民にとって憩いの場、生活の拠点を提供してきました。特にイトーヨーカドーは、食料品から衣料品まで幅広い品揃えで、多くの人々から利用されていました。平成17年照明普及賞を受賞するなど、商業施設としての高い評価も得ていました。

しかし、2024年2月、イトーヨーカドーは北海道・東北の全店舗閉鎖を発表。アリオ札幌のイトーヨーカドー札幌店も例外ではなく、2025年1月13日に閉店することが決定しました。この決定を受け、2階と3階にあった衣料品売り場などは先行して営業を終了し、跡地には無印良品やダイソーなど、新たなテナントが入居しています。

イトーヨーカドー札幌店の閉店は、アリオ札幌の大きな転換点となりました。1階食品売場のみが一時営業を続けるものの、その後閉鎖され、跡地には地場食品スーパーのダイイチが出店する予定です。同時に、スパ・レジャー館と第2立体駐車場も閉鎖・解体されることになりました。イトーヨーカ堂側は、土地の賃貸借契約更新をせず、土地所有者であるサッポロホールディングスグループへ更地として返還することを説明会で発表しています。

アリオモールは、1階にはレストラン街やファッション関連店舗、2階にはフードコートや子供向け専門店、3階には書籍、スポーツ用品、生活雑貨などを扱う店舗が集積しています。ロフト、Zoff、トイザらス・ベビーザらス、ユニクロ、ワークマンなど、多様なテナントが入り、幅広い客層をターゲットにしています。これらのテナントは、イトーヨーカドー札幌店閉鎖後も営業を継続する予定です。

アクセス面では、JR苗穂駅北口と空中歩廊で直結しており、公共交通機関の利用も容易です。かつては無料送迎バスも運行されていましたが、2015年に廃止されました。

アリオ札幌は、イトーヨーカドー札幌店の閉店によって大きな変化を迎え、新たな姿へと生まれ変わろうとしています。今後の展開に注目が集まっています。ダイイチの出店や、モールのテナント構成の変化によって、地域住民にとってどのようなショッピングセンターになるのか、その動向を見守りたいところです。

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