イオンリート投資法人

イオンリート投資法人：イオングループの成長を支える不動産投資信託

イオンリート投資法人は、イオングループが設立母体となり設立された、東京都千代田区に拠点を置く投資法人（J-REIT）です。同グループが展開するショッピングセンターや物流センターなどを主な投資対象としており、国内大手小売企業が設立したREITとしては初めての株式上場を果たしたことで大きな注目を集めました。

事業概要：多様なポートフォリオによる安定した収益

イオンリート投資法人は、イオンモールをはじめとするイオングループの主要商業施設への投資を通じて、安定した収益の獲得を目指しています。投資対象は、ショッピングセンターだけでなく、物流施設なども含んでおり、多様なポートフォリオを構築することで、リスク分散と収益の安定化を図っています。

2021年9月14日時点でのポートフォリオは、保有物件数47物件、資産規模（取得価額ベース）4,470億円に上り、その規模は年々拡大しています。イオンの圧倒的なブランド力と高い集客力を背景とした、堅調な賃貸収入が大きな強みとなっています。

沿革：設立から上場、そして成長への軌跡

イオンリート投資法人の歴史は、2012年に設立企画人であるイオン・リートマネジメント株式会社による投信法に基づく設立届出から始まりました。同年11月30日には設立登記と設立が完了し、12月20日には内閣総理大臣による登録が実施されました。

2013年に入ると、イオンが保有するショッピングモールなど16物件をイオンリート投資法人に売却する計画を発表（売却金額1420億円）。そして同年11月22日、東京証券取引所への上場を果たし、本格的な資産運用を開始しました。

ポートフォリオ：全国に広がるイオンの商業施設

イオンリート投資法人のポートフォリオは、北海道から九州、そして海外にまで広がっています。イオンモールをはじめとする大型ショッピングセンターに加え、地域に密着した小型店舗や物流センターなども含まれており、地理的にも多様な分散投資を行っています。

具体的な物件例としては、イオンモール釧路昭和、イオンモール札幌平岡、イオンレイクタウン（kaze、mori）、イオンモール幕張新都心など、全国各地に展開する主要なイオンモールが数多く含まれています。さらに、海外においてもマレーシアに物件を保有しており、グローバルな展開も視野に入れています。

資産運用会社：イオン・リートマネジメント株式会社

イオンリート投資法人の資産運用は、イオン・リートマネジメント株式会社によって行われています。同社は、専門的な知識と経験を持つプロフェッショナルによって構成されており、物件の選定から運用、管理まで、投資法人の資産価値向上に貢献しています。

まとめ：安定性と成長性を両立する魅力的な投資対象

イオンリート投資法人は、イオングループという強力なバックボーン、多様なポートフォリオ、そして経験豊富な資産運用会社という、数々の強みを持つ魅力的な投資対象です。安定した収益と将来的な成長性への期待から、多くの投資家から高い評価を得ています。今後も、イオングループの成長戦略と連動しながら、更なる発展が期待されるでしょう。 継続的なポートフォリオの拡大と、不動産投資市場における競争力の強化によって、投資家の信頼をさらに高めていくことが予想されます。

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