ウェビナー

ウェビナーとは

ウェビナー（Webinar）は、ウェブ（Web）とセミナー（Seminar）を組み合わせた造語で、オンラインセミナーとも呼ばれます。インターネットを通じて行われるセミナーそのものを指す場合と、セミナーを実施するためのツールを指す場合があります。

ウェビナーの特徴

ウェビナーは、ウェブ会議システムと比較して、より大人数での対話型セミナーを低コストで実現できる点が大きな特徴です。ウェブ会議システムは、少人数での議論を主な用途とするのに対し、ウェビナーは数十人から数百人規模の参加者との双方向コミュニケーションを可能にします。

また、ウェビナーは、一方向の情報伝達であるウェブキャスト（Webcast）とは異なり、実施者と参加者間で双方向のやり取りができる点も特徴です。ただし、ツールによっては、参加者の映像が全体に配信されない、音声チャットができないなど、ウェブ会議とは異なる点もあります。

ウェビナーは、特定の時間にリアルタイムで開催されるだけでなく、録画された動画が後日公開されることもあります。

ウェビナーの歴史

ウェビナーの起源は、インターネット黎明期の1980年代後半に遡ります。当時、リアルタイムテキストメッセージアプリが開発され、ネットワークを介してリアルタイムな情報交換が始まりました。

1995年には、PictureTelがLiveShare Plusというソフトウェアをリリースし、デスクトップ共有やリモートアクセス、ファイル転送、テキストメッセージなどの機能を提供しました。

1996年5月には、マイクロソフトが初のパブリックウェブ会議ソフトウェアであるNetMeetingを発表し、Internet Explorer 3.0のコンポーネントとして、リアルタイムでのデータ交換や通信が可能になりました。

同年、Xerox PARCが開発した初のウェビナーソフトウェアがPlaceWareから提供開始されました。このソフトウェアは、数百人規模の聴衆へのプレゼンテーション、投票機能、プライベートチャット、参加者をプレゼンターに昇格させる機能など、高度な機能を有していました。

1998年には、Eric R. Korbが「webinar」という単語を商標登録しましたが、後に異議申し立てがあり、現在はInterCallがこの商標を保持しています。

1999年には、シスコが1,000人規模の聴衆に対応できるWebEx Meeting Centerを開発しました。このソフトウェアは後にWebExと改称されました。

その後、さまざまなベンダーによって多様なウェビナーツールが開発され、2020年の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）パンデミックを機に、セミナーやイベントがオンラインに移行し、ウェビナーが広く活用されるようになりました。

主要なウェビナーツール

現在、さまざまなウェビナーツールが提供されています。代表的なツールとしては、以下のようなものがあります。

Zoom
Microsoft Teams
ON24
BrightTALK
GoToMeeting
ULIZA(ウリザ)
millvi(ミルビィ)
ミルビィポータル
V-CUBEセミナー
GigaCast
コクリポウェビナー
ネクプロ
Lite FreshVoice
Jストリーム
1ROLL

これらのツールは、それぞれ特徴や機能が異なるため、目的に応じて適切なツールを選択することが重要です。

関連事項

ウェビナーに関連する用語として、以下のものがあります。

セミナー
ウェブキャスト
ウェブ会議
仮想イベント
ウェビナーマーケティング

これらの用語についても理解を深めることで、ウェビナーをより効果的に活用することができます。

まとめ

ウェビナーは、インターネットを活用した効果的なコミュニケーション手段として、ビジネスや教育など、幅広い分野で活用されています。今後も、技術の進歩とともに、ウェビナーはさらに進化していくと考えられます。

もう一度検索