エコリング

エコリング：リユースで社会に貢献する買取専門店

エコリングは、ブランド品を中心に、宝石、時計、家電、骨董品、絵画など幅広いアイテムの買取・販売を行う企業です。「感動買取」と「何でも買い取る」をモットーに、顧客の不要になった品物を新たな価値へと転換し、リユース社会の実現を目指しています。年間買取数は440万点を超え、約275店舗を国内外に展開しています。

幅広い買取品目と多様な販売チャネル

エコリングの強みは、その買取品目の幅広さにあります。ブランド品や貴金属はもちろんのこと、他社では取り扱いの少ない家電や雑貨、日用品なども積極的に買い取ります。買取方法は、店舗買取、宅配買取、出張買取の3種類に対応しており、顧客のニーズに合わせた柔軟なサービスを提供しています。また、無料のLINE査定も導入し、手軽に査定依頼が可能です。

買い取った商品は、店頭販売は行わず、インターネットオークション、業者間取引、海外店舗などを通じて販売されます。これにより、商品の価値を最大限に引き出し、国内外のリユース市場の活性化に貢献しています。特に、オークション事業は盛況で、年間取扱高は670億円を超えています。

エコロジーへの貢献とSDGsへの取り組み

エコリングは、リユース事業を社会的意義の高い事業と捉え、エコロジーの視点を重視した経営を行っています。同社が買い取った商品の約98%が再利用されており、廃棄物の削減や資源の有効活用に貢献しています。また、一部の商品は寄付として海外の子供たちへ届けられ、貧困問題の解決にも貢献しています。

2021年には、環境や社会に配慮した企業に与えられるB Corp認証を取得しました。また、SDGs（持続可能な開発目標）の達成に向けた取り組みも積極的に推進しており、「サステナビリティ推進室」を設置し、環境問題や貧困問題の解決に向けた活動を行っています。キッザニア甲子園とキッザニア福岡には「リユースショップ」パビリオンを出展し、子供たちがリユースの重要性を学ぶ機会を提供しています。

創業者の物語と独自の経営手法

エコリングの創業者である桑田一成氏は、郵政省を退職後、インターネットコンテンツの会社を立ち上げましたが、競争激化により経営難に陥りました。生活費を捻出すべくヤフオクで身の回りの品を販売したことがきっかけとなり、リユース事業の可能性に気づきました。他社がゴミ同然と見なす品も積極的に買い取り、ネットオークションで販売することで収益を上げ、これがエコリングの原点となりました。

資金難や借金取りからのプレッシャーなど、数々の苦難を乗り越え、2002年に姫路で1号店をオープン。創業当初は、「ボロボロ・クタクタ」の品物を買い取るという広告を打ち出し、集客に成功しました。「買い場だけにして、売り場を捨てる」という独自のビジネスモデルを確立し、仕入れから販売までの時間を短縮することで、商品相場の下落リスクを回避し、成長につなげました。

社会からの評価と今後の展望

エコリングは、リユース事業を通じた社会貢献や環境保護への取り組みが評価され、数々の賞を受賞しています。2024年には、「第32回 地球環境大賞」において「日本商工会議所会頭賞」を受賞しました。

今後もエコリングは、「価値を見いだす使命共同体」という経営理念のもと、リユース事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきます。グローバル展開を加速させ、より多くの人々にリユースの価値を伝え、エコロジーの輪を広げていくことを目指しています。

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