エデンレッド

エデンレッド：世界を舞台に展開する福利厚生サービス企業

エデンレッド(Edenred S.A.)は、フランス・パリ近郊に本社を置く多国籍企業です。1962年、ジャック・ボレルによって「チケットレストラン」事業が開始された歴史を持ち、現在では世界40カ国以上で事業を展開するグローバル企業へと成長を遂げています。ユーロネクスト・パリにも上場しており、その高い知名度と信頼性を示しています。

主力商品は、福利厚生制度における食事券として広く知られる「チケットレストラン」です。この食事券は、従業員の食事代の一部を会社が負担する制度として、多くの企業で導入されており、従業員の満足度向上に貢献しています。 近年では、ラテンアメリカ地域では「Ticket Alimentación」の名称で展開されるなど、地域特性に合わせたサービス提供も行っています。

「チケットレストラン」以外にも、エデンレッドは多様なペイメントサービスを提供しています。例えば、「Ticket Car」は社用車の燃料費精算を簡素化するサービスで、企業の経費管理の効率化に役立っています。また、「Ticket Compliments」は従業員への報奨金やギフトとして利用できるサービスで、モチベーション向上に貢献します。これらの多様なサービスによって、エデンレッドは企業のニーズに幅広く対応しています。

エデンレッドの日本法人：株式会社エデンレッドジャパン

日本においては、1987年、株式会社バークレーヴァウチャーズとして設立されました。設立当初から「チケットレストラン」の発行代行サービスを手掛け、1994年にはセブン-イレブンやデニーズとの提携を開始し、サービス提供エリアを拡大しました。その後、「チケットギフト」といった食事手当以外の用途にも対応できる商品を展開し、企業における導入社数は2000社以上にまで増加しています。

2012年には、エデンレッドがバークレーヴァウチャーズの全株式を取得し、完全子会社化。そして2017年には、社名を株式会社エデンレッドジャパンに変更し、ブランドイメージの統一を図りました。

近年では、時代の変化に対応するため、デジタル化への取り組みにも力を入れています。2016年にはICカード式の食事券「チケットレストランタッチ」の提供を開始し、2020年には紙媒体の食事券の発行を終了し、「チケットレストランタッチ」への完全移行を発表しました。これは、利便性の向上と環境への配慮を両立した取り組みと言えます。

日本の本社は東京都港区六本木にあり、全国の企業に対し、福利厚生サービスを提供し続けています。FacebookやYouTubeチャンネルといったデジタルプラットフォームも活用し、企業とのコミュニケーションを強化しています。

エデンレッドの歴史と成長

エデンレッドの歴史は、「チケットレストラン」事業の開始から始まります。1976年にはフランス国外への進出を果たし、その後もアジア地域を中心に売上を伸ばしました。2010年にはアコーグループから独立し、ユーロネクスト・パリ証券取引所に上場、グローバル企業としての地位を確立しました。2017年にはドイツの同業会社Union Tank Eckstein GmbH&Co.KGの株式の過半数を取得するなど、積極的な事業展開を続けています。

エデンレッドは、今後も企業のニーズに対応した新しいサービスの開発、そしてデジタル化への取り組みを通じて、グローバルな福利厚生サービス業界をリードしていくことが期待されます。その成長戦略は、多様なペイメントサービスの提供、そしてデジタル技術の活用による業務効率化といったキーワードに集約されます。常に変化する市場環境において、エデンレッドは柔軟性と革新性を持ち合わせ、企業の課題解決に貢献し続けています。

もう一度検索