エヌ・シー・ジャパン

エヌ・シー・ジャパン株式会社 (NC Japan K.K.)

エヌ・シー・ジャパン株式会社、先にNCJと略称されるこの企業は、日本を拠点としたオンラインゲーム会社で、2001年に韓国のエヌシーソフト（NCSOFT Corporation）とソフトバンク株式会社の共同出資により設立されました。主に、NCSOFTが開発したPCオンラインゲームのローカライズを手がけ、国内市場に向けたサービスを展開しています。

会社の概要と歴史

NCJが日本国内で初めて提供したタイトルは、PCオンラインゲームの代表的存在である「リネージュ」です。2002年にリネージュの正式サービスを開始し、すぐにその人気に火が付き、同年には「GAME AWARDS 2001-2002」の受賞も果たしました。このタイトルをきっかけに、ネットカフェでの商用利用が有料化され、リネージュ公認ネットカフェが全国各地に広がりを見せました。

さらに、2004年には続編の「リネージュ2」の正式サービスが始まり、続いて2006年には「ギルドウォーズ」が正式にリリースされ、同年には人気のゲームブログサービス「playncブログ」も立ち上げられました。特に「シブヤプロジェクト」ではリネージュが渋谷の街を舞台にさまざまなプロモーションイベントを展開し、多くの人々の目を引きました。また、同年には新潟県中越地震への支援策として、被災者向けのゲームプレイ権延長を行うなど、地域社会への貢献も行っています。

2007年には、モバイルゲーム「リネージュモバイル」が登場し、業界内で注目を集めました。このゲームは3D疑似MMOという新しいスタイルを採用していましたが、技術的な課題によりその後の大規模なリニューアルは実現しませんでした。しかし、同年にはオリコン顧客満足度の総合ランキングで1位を獲得し、いくつかのアワードでも受賞するなど、企業の成長を印象づけました。

プロモーション活動と社会貢献

2009年、公式サイトに何やら不穏な内容の「リネージュ最期の日」というページが登場し話題を呼びましたが、これは実際にはリネージュを無料化するためのプロモーション戦略であることが後に明らかになりました。このような独自のマーケティング戦略を展開しつつ、同年には「タワー オブ アイオン」と「雀龍門」といった新しいタイトルのサービスを開始し、NCJのイメージを刷新しました。

2011年3月には東日本大震災が発生し、現地の状況を鑑みて、ゲーム内での注意喚起を行うなど、ユーザーの安全に配慮した対応をしました。さらに、震災後は社員の募金とゲーム収益を合わせて、6億3千万円を日本赤十字社に寄付する方針を打ち出し、業界内で最高額の寄付を実現しました。

現在のゲームラインナップ

エヌ・シー・ジャパンでは、現在も多岐にわたるオンラインゲームを提供しています。PCプラットフォームでは、「リネージュ」、「リネージュ2」、「タワー オブ アイオン」、「ブレイドアンドソウル」などが人気を博しています。また、スマートフォン向けには「リネージュM」や「雀龍門M」、「リネージュ2M」、「リネージュ W」、「ブレイドアンドソウル2」なども提供されています。

過去には、さまざまなタイトルを手がけており、特にモバイルゲームやフラッシュゲームも展開されていましたが、現在は市場のニーズに応じて新しいタイトルの開発に力を入れています。企業の成長の一環として、NCJは今後もユーザーの期待に応えられるオンラインサービスの提供を目指していくと考えられます。

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