エムスリー

エムスリー株式会社について

エムスリー株式会社（M3, Inc.）は、日本の医療従事者を対象とした医療ポータルサイト「m3.com」を運営している企業です。2000年に設立され、すぐに日経225の銘柄に選ばれるなど、その存在感を示しました。ソニーグループの持分法適用関連会社として、医療関連サービスを提供しています。

企業の成り立ち

エムスリーの設立は、ソニーコミュニケーションネットワークの出資によるもので、医療に特化したサイトを運営するためにインターネットを活用した新しいビジネスモデルの開発が目的でした。社名の「エムスリー」は、Medicine（医療）、Media（メディア）、Metamorphosis（変革）の頭文字を取ったものであり、医療の質の向上や情報共有を目指す企業理念を反映しています。

2017年には、米フォーブス誌による世界で最も革新的な成長企業ランキングで、日本企業として初めて5位に選出され、国際的な評価を受けるに至りました。企業としてのビジョンは「インターネットを介して、健康で充実した生活を送る人を増やし、不要な医療費を削減すること」にあります。

主なサービス

エムスリーは「m3.com」の運営を中心に様々なサービスを展開しています。このプラットフォームには、国内約30万人、世界では600万人以上の医師が参加しており、医療従事者にとって欠かせないリソースとなっています。医療情報の提供だけでなく、医師向けの求人情報サービスや治験情報の提供サービスも行っており、医療業界の発展に寄与しています。

企業の沿革

エムスリーは設立以来、数々の重要なマイルストーンを辿ってきました。2000年9月に設立され、同年に「MR君」というサービスを開始。その後、2002年には医療情報サイト「WebMD Japan」を運営することとなり、8月には「so-net m3.com」に名称変更しました。また、2003年には医薬品マーケティング支援のためのサービス「MR君eCSO」を開始し、サイトの統合を通じて医療専門サイト「m3.com」が誕生しました。

その後の数年間で、様々な子会社を設立し、国内外でのM&Aを通じて事業を拡大しました。特に2016年には、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズとの提携やインドにおける事業開始など、グローバルな展開を進めています。

今後の展望

エムスリーは今後も医療情報の提供だけでなく、医療業界全体の効率向上や品質改善に貢献していくことを目指しています。近年では、医療従事者向けのサポート体制の強化や、人工知能技術の活用を通じたサービス提供の革新に取り組んでいます。また、2021年の時点で「m3.com」の医師会員数が30万人を突破し、さらなる成長が期待されています。

このように、エムスリーは医療業界の変革をリードし、多くの医師や患者に対して価値を提供し続ける企業であり続けることを目指しています。

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