エレデ博多寿屋

エレデ博多寿屋は、かつて福岡県福岡市博多区に存在した、株式会社壽屋（現在のカリーノグループ）が運営していた百貨店業態の都市型総合スーパーでした。

概要

1975年に福岡市中央区天神へ移転した博多大丸（博多区呉服町。上層階は博多帝国ホテル）の入居していたビルを改装し、1982年4月に開店しました。これは壽屋にとって念願の福岡市中心部における百貨店業態の大型店舗でした。

呉服町駅に隣接しており、地下鉄駅構内から店舗への通路が存在し、アクセスは非常に便利でした。しかし、建物の老朽化が進み、同地での再開発ビルへの出店が計画されました。しかし、土地を保有していた東邦生命保険との賃料交渉が難航し、賃上げ要求を断念。その後、壽屋は2001年4月28日に福岡空港付近に大型ショッピングセンター「エレデ博多寿屋空港店」を出店しました。

エレデ博多寿屋は1999年2月に閉店し、その跡地には呉服町ビジネスセンタービルが開業しました。核テナントとしてサニーが入居し、その他に医療施設やコーヒーショップなどが設けられました。

交通アクセス

鉄道
福岡市地下鉄箱崎線 呉服町駅に直結

周辺施設

福岡玉屋（現 gates）
博多リバレイン
* 山口銀行福岡支店

エレデ博多寿屋は、短期間ではありましたが、福岡市の商業史において一定の役割を果たしました。特に、博多大丸の移転跡地という好立地に出店したことや、地下鉄駅直結という利便性の高さは、多くの買い物客にとって魅力的な要素でした。しかし、老朽化による再開発計画の頓挫や、それに伴う賃料交渉の決裂が、閉店へと繋がる要因となりました。跡地に建設された呉服町ビジネスセンタービルは、現在も呉服町エリアの商業活動を支える重要な施設となっています。

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