オイレス工業

オイレス工業株式会社

オイレス工業株式会社（英：OILES CORPORATION）は東京都港区に本社を置く機械メーカーであり、特に無給油軸受と免震装置の分野で知られています。自動車産業や工場自動化、オフィスやAV機器など、広範囲にわたる機器に利用される製品を提供しています。国内における無給油式軸受の最大手として、オイレスはその品質と技術力で多くの顧客から信頼されています。

事業内容

オイレス工業は、無給油軸受、免震装置、制振装置の製造を主な事業としており、無給油軸受については国内シェア50%を誇ります。また、免震装置においてもトップクラスのシェアを占めています。特に注目すべきは、日本初の無給油式製品や免震装置の開発が数多くあり、これにより同社の特許数は1800件を超える状況にあります。これらの特許製品は、全体の売り上げの60%を占めており、円高の影響を受けにくいという特徴を持っています。

実績として、スカイツリーや日清製粉グループ本社、靖国神社灯篭など、著名な建物や施設に同社の免震装置が使用されています。これにより、耐震性能が大幅に向上しており、地震に対する強い保護を提供しています。

沿革

会社は1939年に川崎宗造によって設立され、当初は「日本オイルレスベアリング研究所」という名称でした。1952年には法人化し、1958年に現在の「日本オイレス工業株式会社」に商号変更しました。1976年にはアメリカに現地法人を設立し、1981年には本社を現在の港区に移転しました。その後、日本初の免震構造ビルを1987年に建設、新技術の製品展開を進めました。

1994年には東証2部上場を果たし、1997年には1部上場に移行しました。また、海外展開も積極的に行い、中国やタイ、アメリカ、ドイツ、チェコに生産拠点を持ち、グローバルな事業運営を展開しています。

生産拠点

オイレス工業は、日本国内において複数の工場を持っています。神奈川県藤沢市には藤沢事業場、栃木県足利市には足利事業場、滋賀県栗東市には滋賀工場、大分県中津市には大分工場があります。また、海外拠点としてアメリカ、ドイツ、チェコ、中国、台湾、タイに事業所があり、それぞれの地域においても高い技術力と製品を提供しています。

結論

オイレス工業株式会社は、機械メーカーとしての確固たる地位を築いており、特許技術の革新を通じて業界をリードしています。今後も技術の進化とグローバルな展開を続け、さらなる成長が期待される企業です。

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