オホーツクとっかりセンター

オホーツクとっかりセンターについて

オホーツクとっかりセンターは、北海道紋別市に位置する、日本で唯一の海獣専門保護施設です。この施設は、アザラシの保護と研究を目的としており、一般の方々にもアザラシの生態を学ぶ機会を提供しています。

名称の由来

「とっかり」という名前は、アイヌ語でアザラシを意味する「トゥカラ（tukar）」に由来する北海道の方言です。地元では親しみを込めて「ゴマちゃんランド」という愛称でも呼ばれています。

運営

2022年現在、オホーツク・ガリンコタワー株式会社が指定管理者として施設の運営を行っています。運営費は、入場料だけでなく、クラウドファンディングやふるさと納税も活用されています。

飼育生物

主にゴマフアザラシを中心に、アザラシのみを飼育しています。怪我をしたり、魚網に絡まったりして保護された個体も収容されており、野生復帰を目指して治療と訓練が行われます。

飼育されている主なアザラシ

ゴマフアザラシ: とっかりセンターで最も多く飼育されている種類です。保護された個体は、治療と訓練後、紋別沖の海へ帰されます。
ワモンアザラシ:
アゴヒゲアザラシ:

施設構成

施設は、「アザラシランド」と「アザラシシーパラダイス」の2つのエリアで構成されています。

アザラシランド（アザラシの観察・保護施設）

アザラシランドは、アザラシの観察と保護を目的とした施設です。プールや休憩室などがあります。

プール: 水深3mの屋外プール4つと、10個の屋内プールがあります。屋外プールは、アザラシの状態や保護状況に応じて、以下の様に流動的に使用されます。
リハビリプール: 海に帰す予定のアザラシが、生きた魚を捕獲する練習や潜水訓練を行います。
治療プール: 軽傷や病気の治療中のアザラシが使用します。
観察プール: 3つの大きな窓から、泳ぐアザラシの姿を観察できます。
出産プール: 育児用の岩が設置されています。妊娠したアザラシがいない場合は、通常のアザラシが使用します。
屋内プール: 病気や保護されたアザラシが収容されるアザラシペンが10個あります。
ふれあい広場: 給餌や健康管理のための訓練が行われます。ショーのような調教ではなく、健康状態の確認に必要な訓練（口を開けさせるなど）が中心です。
冷凍庫: アザラシの餌である約2週間分の魚（約1.5トン）が冷凍保存されています。主にホッケが与えられますが、アザラシの体調や旬に合わせて魚の種類も変わります。
休憩室: パンフレットや子供たちが描いた絵、保護活動の様子などが展示されています。冬季は暖房が入り、休憩スペースとして利用できます。

入館料

大人: 200円
小人（高校生以下）: 100円

営業時間

10:00 - 16:00（年中無休）

アザラシシーパラダイス（アザラシとのふれあい体験施設）

アザラシシーパラダイスは、アザラシとのふれあい体験を目的とした施設です。2023年現在、「アグ」（オス、36才）、「日和」（メス、10才）、「キョロ」（メス、11才）の3頭のゴマフアザラシが飼育されています。

ここでは、簡単な芸を見たり、給餌体験をすることができます。

入館料

大人: 500円
小人（高校生以下）: 300円

営業時間

10:00 - 16:00（年中無休）

歴史

1987年（昭和62年）: オホーツク森林公園内にオープン。
1999年（平成11年）11月9日: 現在のガリヤ地区に移転。
2015年（平成27年）9月: アザラシシーパラダイスが新たにオープン。

関連項目

ピーテルブーレンアザラシセンター

外部リンク

公式サイト
アザラシシーパラダイス公式ツイッター

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