オリヲン座からの招待状

映画『オリヲン座からの招待状』

概要

『オリヲン座からの招待状』は、浅田次郎の短編小説を原作とした映画作品です。小説は『小説すばる』1997年1月号に掲載され、『鉄道員』（集英社）にも収録されています。映画版は、昭和30年代の京都・西陣を舞台に、映画館「オリヲン座」を経営する男女の純愛と、時代の波に翻弄されながらも映画への情熱を燃やす姿を描いています。

あらすじ

物語は、昭和30年代の京都・西陣を舞台に展開します。小さな映画館「オリヲン座」を経営する豊田トヨと仙波留吉は、互いに惹かれ合いながらも、時代の流れの中で様々な困難に直面します。彼らは、映画館を守り続ける中で、失われかけた愛を再生させようとします。過去と現在が交錯する中で、それぞれの想いが交錯し、観る者の心を深く揺さぶります。

キャスト

豊田トヨ：宮沢りえ
仙波留吉：加瀬亮
豊田松蔵：宇崎竜童
豊田トヨ（現代）：中原ひとみ
仙波留吉（現代）：原田芳雄
三好祐次：田口トモロヲ
三好良枝：樋口可南子
三好祐次（少年時代）：小清水一揮
三好良枝（少女時代）：工藤あかり
うどん屋の主人：豊原功補
うどん屋のおかみ：鈴木砂羽
写真屋：石橋蓮司

スタッフ

監督：三枝健起
脚本：いながききよたか
装飾：山下順弘
音楽：村松崇継
VFXプロデューサー：岡野正広（GONZO REVOLUTION）
メインテーマ曲：上原ひろみ
制作プロダクション：ウィルコ
製作：「オリヲン座からの招待状」製作委員会（ウィルコ、テレビ東京、東映、東映ビデオ、集英社、モブキャスト、TVQ九州放送、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビ北海道）
配給：東映

劇中上映作品

映画の中では、以下の作品が上映されています。

「二十四の瞳」（1954年）：監督 木下恵介
「君の名は」（1953年）：監督 大庭秀雄
「丹下左膳 妖刀濡れ燕」（1960年）：監督 松田定次
「幕末太陽伝」（1957年）：監督 川島雄三
「無法松の一生」（1943年）：監督 稲垣浩
「乳母車」（1956年）：監督 田坂具隆
「隠密剣士」（1964年）：監督 船床定男

サウンドトラック

村松崇継＆上原ひろみ「映画『オリヲン座からの招待状』オリジナル・サウンドトラック」（ユニバーサルミュージック）2007年10月31日発売

上映・放送

2007年10月、第20回東京国際映画祭にて「特別招待作品」として上映されました。同年11月3日には東映系でロードショー公開され、2008年4月21日にDVDが発売されました。
また、2008年12月31日にはテレビ東京の年末特番『大みそかシネマスペシャル』で放送され、2016年10月22日深夜にも再放送されています。

その他

映画『オリヲン座からの招待状』は、昭和のノスタルジーを感じさせると共に、映画に対する深い愛情と、普遍的な愛の形を描いた作品として、多くの人々の心を捉えました。

外部リンク

オリヲン座からの招待状 - allcinema
オリヲン座からの招待状 - KINENOTE
オリヲン座からの招待状 - IMDb

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