オートリブ

オートリブについて

オートリブ（Autoliv Inc.）は、エアバッグ、シートベルト、チャイルドシートなど、自動車の安全性能を高める部品を専門に製造する企業です。本社はスウェーデンのストックホルムに位置していますが、法人登記は米国デラウェア州で行われています。同社は世界27カ国に現地法人を持ち、ナスダック・ストックホルムやニューヨーク証券取引所に上場している国際的な企業です。

沿革

オートリブは、1953年に設立されたLindblads Autoservice ABが起源です。当初は自動車やトラクターの修理業を営んでいましたが、時間が経つにつれてシートベルトの製造などへと事業を拡大しました。1959年にはドイツへ進出し、その後1968年に社名を今日の「オートリブ」に変更しました。 1980年にはスウェーデンのエレクトロラックスによって買収され子会社となりますが、1994年にはエレクトロラックスがオートリブの株式を売却し、独立した上場企業となりました。

この年、オートリブは世界で初めてサイドエアバッグを開発し、ボルボ・850に搭載しました。これにより、自社の技術と信頼性を確立する基盤が築かれました。続いて1997年には、アメリカのエアバッグ製造企業Morton ASPと合併し、さらに世界的な企業へと成長を遂げました。この合併により、オートリブはエアバッグ市場において世界最大手の地位を確立することとなります。

このように歴史の中でさまざまな成長を経験してきたオートリブは、2018年にエレクトロニクス事業をヴィオニアとして分割し、より専門的な分野に集中した戦略を取っています。

日本法人

オートリブの日本法人は「オートリブ株式会社」（Autoliv Japan Ltd.）として、横浜市港北区に本社を構えています。また、かすみがうら市、厚木市、武豊町、東広島市に事業所を抱えており、日本国内での活動も広がっています。この日本法人は1987年に設立され、日系自動車メーカー向けの営業拠点としてスタートしました。1988年からはシートベルトの生産を開始し、1998年にはエアバッグの製造に乗り出しました。さらに2019年には、エアバッグとシートベルトの設計開発を強化するため、つくば市に「ジャパンテクニカルセンターつくば」を新設しました。これにより、日本国内でも高い技術力と製品開発能力をアピールしています。

まとめ

オートリブは、自動車業界における安全技術の先駆者として、長い歴史と成長を続けています。エアバッグやシートベルトなど、ドライバーや乗客を保護するための革新的な製品を通じて、より安全な自動車社会の実現に寄与しています。

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