カスミ

企業概要

株式会社カスミは、茨城県つくば市を本社とするスーパーマーケットチェーンです。関東地方において、主に食品を扱う店舗を展開しており、ブランド名称としては「カスミ」が広く知られています。2019年3月末の時点で、茨城県を中心に188店舗を展開しており、その内訳は茨城県に108店舗、千葉県に35店舗、埼玉県に33店舗、栃木県に7店舗、群馬県に4店舗、東京都には2店舗です。また、つくばエクスプレス沿線の八潮市以北すべての自治体に店舗があります。

企業の歴史

カスミの歴史は1961年にさかのぼり、霞百貨店の関連会社としてスタートしました。創業当初からセルフサービスの導入に力を入れており、1968年には株式会社カスミストアーへと名称を変更しました。1971年には、完全セルフサービス方式の店舗を開店し、以降は茨城県外への展開も行いました。1977年には衣料品販売も手掛けるようになり、1982年には東京証券取引所に上場します。

1985年には「株式会社カスミ」に商号を変更し、急速に店舗を拡大させていきました。これに伴い、さまざまな業態に進出し、ファミリーレストランやホームセンターなど多岐にわたる事業展開を行いましたが、業績悪化により次第に撤退していきました。2003年にはイオングループと資本・業務提携を結び、以降はイオングループの傘下に入ることとなります。

主要業態

カスミは現在、フードマーケットカスミ、フードスクエア、FOOD OFFストッカーなどの業態を展開しています。フードマーケットカスミは多様な商品が揃う主力店舗であり、フードスクエアは広い売り場を特徴とし、多くの輸入食品を扱っています。FOOD OFFストッカーは価格競争力を生かしたディスカウント業態です。しかし、イオンとの提携により、プライベートブランド商品「トップバリュ」の取り扱いが増え、そのイオン色が強くなる傾向も見受けられます。

2022年には新たに「BLANDE」という業態も登場し、多様なニーズに対応する店舗づくりを目指しています。このように、カスミはコンセプトの異なる店舗を展開し、消費者に幅広い選択肢を提供しています。

地域貢献と提携

カスミは地元の生産物を使用した商品にも力を入れており、有機農産物や地産品の取り扱いを行っています。また、県や農業団体との連携により地域活性化にも寄与している企業です。さらに、イオングループとの連携によって流通面の改善などを進め、価格競争力が高まっています。

今後の展望

近年の事業拡大により、新たに居抜き店舗の導入や他社との提携も進めており、2023年には新規開店や商品券の相互利用が可能となるなど利便性の向上を図っています。今後もカスミは地域密着型のサービスを強化しつつ、競争力を維持し続ける戦略を展開しています。

総括

カスミは、茨城県を基盤に成長を遂げてきた企業であり、地域に根ざしたサービスの提供を続けています。多様な業態や地域への展開を通じて、さらなる成長を見込んでいくでしょう。

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