カデナ

カデナ (Cadenas)

概要

カデナは日本の競走馬で、その馬名はフランス語で「南京錠」を意味します。2014年3月30日に北海道新ひだか町のグランド牧場で誕生し、2016年から2017年にかけて輝かしい戦績を残しました。主な勝ち鞍には、2016年の京都2歳ステークス、2017年の弥生賞、2020年の小倉大賞典があります。種牡馬としても期待されています。

デビュー前

カデナは、ノースヒルズによって3500万円で落札されました。グランド牧場の伊藤社長は、カデナが物覚えが良く、柔らかい馬体を持っているとし、今後の成長に期待を寄せていました。父は名馬ディープインパクトで、その血統も大きな期待を集めました。

2歳時（2016年）

栗東に在厩し、9月10日に武豊騎手を背にデビューしました。上がり3F33秒1の好走を見せますが、惜しくも2着に終わります。その後、未勝利戦を勝ち上がり、福永祐一騎手とのコンビで臨んだ百日草特別では、アドマイヤミヤビに次ぐ2着。続く京都2歳ステークスで自身初の重賞制覇を達成しました。

3歳時（2017年）

弥生賞では、追走から逃げるマイスタイルを交わして勝利を収めますが、皐月賞では9着に敗北します。東京優駿では11着と成績が振るわず、秋の神戸新聞杯、天皇賞（秋）でも低迷しました。それでも重賞での期待は高かった時期でした。

4歳時（2018年）

中山金杯から始動しましたが、10着に敗れると、その後のレースでも思うような結果が出ず、大敗が続く困難なシーズンとなりました。

5歳時（2019年）

休養を経て大阪城ステークスで14着、その後は福島民報杯で3着に入るなど、少しずつ持ち直しを図りました。小倉記念では、勝ち馬のメールドグラースにクビ差の2着に食い込むなど復調を果たしましたが、その後は思うような成績が続かず、年間の成績は精彩を欠きました。

6歳時（2020年）

再び鮫島克駿騎手とのコンビで中山金杯に挑みましたが11着。しかし続く小倉大賞典で後方から快勝し、約3年ぶりの勝利を手に入れます。次の大阪杯でも4着に好走しましたが、その後は成績が振るわず、秋の天皇賞では8着に終わりました。

7歳時（2021年）

中山金杯での11着や、小倉大賞典での6着など、厳しい展開が続きました。安田記念や宝塚記念でも思うような成果を出せず、現役生活の最終年になってしまいました。

8歳時（2022年）

初めてのダート戦となった東海ステークスでは5着に入りましたが、その後のレースでは成績が芳しくなく、同年10月の天皇賞で12着が最後のレースとなり、引退することとなります。引退後は北海道新ひだか町で種牡馬として新たなスタートを迎える予定です。

血統とその他の情報

カデナの母、フレンチリヴィエラはアメリカで活躍した競走馬で、4勝を記録しています。また、半兄のスズカコーズウェイも著名な競走馬です。今後の種牡馬としての活躍も注目されます。

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