カリタス小学校

カリタス小学校

カリタス小学校は、神奈川県川崎市多摩区に所在するカトリック系の私立小学校です。1963年に設立され、学校法人カリタス学園のもと、カリタス幼稚園、カリタス女子中学高等学校と共に教育活動を行っています。

教育目標

本校の教育目標は、キリスト教の精神に基づき、子どもたちが以下の三つの柱を追求することにあります。

神への信仰を持ち、すべての人々や生きとし生けるものを大切にする心。
互いを尊重し、共に学び合う中で深く思考し、新しいものを生み出す力。
自身の良心に従って物事を判断し、責任を持って行動する姿勢。

沿革

カリタス学園の歴史は、1953年にカナダのケベック・カリタス修道女会から3名のシスターが来日したことに始まります。1954年には東京都世田谷区に修道院が設けられ、1957年には学生寮が開設されました。学校法人カリタス学園は1960年に設立され、1961年には現在の川崎市多摩区の地にカリタス修道学院とカリタス女子中学高等学校が開設されました。そして、1963年にカリタス小学校が開校し、現在に至ります。

教育内容と特徴

カリタス小学校では、体験を重視した総合教育が高い評価を得ています。自然との触れ合いや料理など、多様な活動を通じて子どもたちの探求心を育んでいます。また、フランス語教育にも力を入れており、低学年では歌や遊びを通して基本的な単語に親しみ、学年が上がるにつれてフランス語検定への挑戦をサポートするなど、段階的な学習を進めています。

宿泊活動も教育の重要な要素と位置づけられています。2年生では学校での1泊2日、3年生では山梨での2泊3日、4・5年生では新潟での4泊5日の宿泊体験を行います。6年生の修学旅行にあたる宿泊は岩手で行われますが、2011年には震災の影響で奈良に変更されたことがあります。1年生も夏祭りなどの学校行事を通して、学びの場を広げています。

カトリック系の学校として、12月には盛大なクリスマス行事が行われます。毎年司祭を招いてミサを行い、5・6年生を中心とした聖劇や、希望者が参加する聖歌隊が活躍します。聖歌隊は学内だけでなく、玉川高島屋でのクリスマスコンサートなど、学外での発表機会も積極的に設けています。

音楽活動も盛んで、6年生は神奈川県私立小学校音楽会、5年生はカトリック小学校連合音楽会に参加しています。これらの発表会では、指揮から伴奏まで、すべて児童が主体的に担うことが特徴です。

制服

本校の制服は季節によって異なります。冬服は白色のブラウスにジャンパースカートを着用し、10月または11月頃からはボレロを羽織ります。首元には赤い蝶ネクタイかリボンを付け、ベレー帽か角帽を被ります。夏服はブルー・グレーのワンピースに夏帽子を着用します。指定のカーディガンやベストは自由に着用でき、マフラーは学校指定のものを、手袋は自由なものを使用します。

アクセス

最寄り駅は登戸駅または中野島駅です。登戸駅からはスクールバスが運行しており、約10分で到着します。以前は自家用バスでしたが、2019年6月からは川崎市営バスによるチャーター便に移行しました。このスクールバスは小学生専用のため、中学生以上は路線バスを利用します。川崎市営バスの登06、登20、登21系統のカリタス学園行きバスも利用可能です。中野島駅からは徒歩約10分です。

著名な出身者

作家の乃南アサ氏をはじめ、紺野美沙子氏、桜井玲香氏、内田嶺衣奈氏、英玲奈氏、中山エミリ氏、堀田茜氏、宮田愛萌氏、櫻井梨央氏など、様々な分野で活躍する著名人を輩出しています。

事件

2019年（令和元年）5月28日には、通学途中の児童らが死傷する川崎市登戸通り魔事件が発生しました。

関連項目

神奈川県小学校一覧
学校法人カリタス学園
カリタス女子中学校・高等学校
* カリタス幼稚園

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