ガンホー・オンライン・エンターテイメント

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社（英: GungHo Online Entertainment, Inc.）は、日本に拠点を置くオンラインゲーム運営会社であり、コンピュータエンターテインメント協会と日本オンラインゲーム協会の正会員です。1998年にアメリカの大手オークションサイトOnSaleとソフトバンクの合弁企業として設立され、当初はネットオークション事業を行っていましたが、その後オンラインゲームへと事業を転換しました。

企業の歴史と成長

設立から数年後の2002年、ネットオークション市場から撤退し、韓国のゲーム会社グラビティから『ラグナロクオンライン』の国内運営権を取得しました。この転換により、ガンホーはオンラインゲームの領域で事業を広げていきます。特に、ラグナロクオンラインの成功により、2004年度には約42億円の売上を記録し、急成長を遂げました。

株式会社はその後、『A3』や『ポトリス』など、さらに多くのオンラインゲームを運営。2005年には大証ヘラクレス市場に上場し、株価が高騰したことでも話題となりました。2006年には公式ウェブサイトをリニューアルし、ガンホーゲームズを立ち上げ、カジュアルゲームやネットニュースなどを提供するポータルサイトとして位置付けました。

重要な買収と事業展開

2008年には、GRAVITYの株式の大部分を取得し、同社を買収。2012年には、スマートフォン向けゲーム『パズル&ドラゴンズ』が大ヒットし、これがガンホーの収益体質に大きな変化をもたらしました。この影響で、モバイルゲーム部門の売上がPC部門を上回る成長を遂げ、約7.9倍の営業利益を計上しました。

ガンホーはまた、2013年にソフトバンクグループの連結子会社となり、スマートフォン向けゲームデベロッパーSupercellとの共同開発の発表も行いました。2015年には株式取得を通じて、ソフトバンクからの独立を果たしました。

課題への対応

ガンホーは数多くの人気タイトルを持つ一方で、ユーザーからの不満や問題も多く報告されています。特に、ラグナロクオンラインのユーザーからは運営に対する強い不満の声が寄せられ、公式のオフラインミーティングが定期的に開催され、ユーザーとの対話の場を設けています。

また、2006年には内部の職員による不正アクセス事件も発生し、法的問題にも発展しました。この事件では、職員が直属の上司のアカウントを不正利用し、大きな利益を得たとして逮捕される事態となりました。

その後、2017年には消費者庁から景品表示法違反の指導を受けることもあり、経営の透明性と顧客信頼の確保は依然として重要な課題となっています。

現在の展開

現在、ガンホーは多くのオンラインゲームやスマートフォン向けタイトルを運営しており、『パズル&ドラゴンズ』や『ラグナロクオンライン』をはじめとした人気作品を提供しています。また、アニメや映画などのメディア展開も行い、プロモーション活動としてもさまざまなスポンサーシップを展開しています。

今後もガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、変化するゲーム市場に適応し続け、さらなる革新を目指して進化していくでしょう。

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