キングジム

キングジム：独創性で事務用品の未来を拓く企業

株式会社キングジムは、オフィスや家庭で活躍する独創的な文房具を企画・製造・販売する日本のリーディングカンパニーです。本社を東京都千代田区に構え、事務用ファイルで国内トップシェアを誇り、電子文具「テプラ」シリーズでも広く知られています。

「キングジム」の由来

創業時の店名「名鑑堂」は、初期の販売商品であった「特許人名簿」と「印鑑簿」に由来します。その後、「キング事務用品」というブランド名が確立され、「事務用品の王様を目指す」という志を込め、短縮形の「キングジム」が社名となりました。社名変更当初は、ボクシングジムと間違われることもあったそうです。

沿革：大正から令和へ、革新の歴史

1927年、創業者である宮本英太郎が、考案した切抜き式人名簿を販売する「名鑑堂」を創業。この人名簿は、年賀状の整理に便利な画期的な商品として、多くの支持を集めました。

その後、1948年に株式会社化。

1964年には、大ヒット商品「キングファイルG」を発売し、ファイルメーカーとして業界トップへと躍り出ました。

1988年には、初の電子文具であるラベルライター「テプラ」を発売。これが大ヒットとなり、キングジムはファイル用品に加え、電子文具という新たな事業の柱を確立しました。

2008年には、テキスト入力に特化したデジタルメモ「ポメラ」を発表。そのユニークなコンセプトが話題を呼び、新たなユーザー層を開拓しました。

近年では、衛生用品の販売や、東京証券取引所プライム市場への移行など、時代の変化に対応した事業展開を行っています。

経営理念と「ファーストペンギン」精神

キングジムの経営理念は、「独創的な商品を開発し、新たな文化の創造をもって社会に貢献する」ことです。この理念を体現するように、同社は常に新しい分野に挑戦し続けています。

近年では、開発理念を表す言葉として「ファーストペンギン」を掲げています。「（キングジムは常に）最初の一歩を踏み出す勇者でありたい」という思いが込められています。

主な製品

ファイル用品
キングファイル：オフィスで定番のパイプ式ファイル
ヒクタス±：ポケットの増減が可能なクリアファイル
スキットマン：領収書や取扱説明書などの整理に便利なファイルシリーズ
電子文具
テプラ：ラベルライターの代名詞
ポメラ：文章作成に特化したデジタルメモ
Boogie Board：電子メモパッド
衛生用品
テッテ：自動手指消毒器
くりかえし使えるマスク
その他、マスクケースやフェイスシールドなど

組織

キングジムは、本社、支店・営業所、物流センターを日本各地に展開しています。また、株式会社ラドンナ、株式会社アスカ商会、株式会社ぼん家具などの国内グループ企業、PT.KING JIM INDONESIA、KING JIM (MALAYSIA) SDN.BHD.などの海外グループ企業を有しています。

代表的な人物

宮本英太郎（創業者、初代社長）
宮本健三（2代目社長）
宮本浩三（3代目社長）
宮本彰（4代目社長、取締役会長）
* 木村美代子（5代目社長）

キングジムの未来

キングジムは、創業以来、独創的な発想と確かな技術で、事務用品業界に革新をもたらし続けてきました。これからも、「ファーストペンギン」精神で、新たな市場を開拓し、社会に貢献していくことが期待されます。

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