ギンビス

株式会社ギンビス：ロングセラー菓子を生み出す老舗製菓会社

株式会社ギンビスは、東京都中央区に本社を置く日本の製菓会社です。主力商品のビスケット類は、長年にわたり多くの人々に親しまれています。特に「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」は、ギンビスを代表する看板商品として知られています。

社名の由来と歴史

ギンビスの歴史は、1930年に宮本芳郎氏が創業した「宮本製菓」に始まります。1945年、銀座に進出した際に「銀座ベーカリー」と改称。その後、主力商品である「ギンビスコ」が人気を博し、1974年に社名を「ギンビス」に変更しました。「銀座でおいしいビスケットを作る」という想いが込められた「ギンビスコ」の名前が、そのまま社名になったのです。

主な商品

ギンビスの商品は、「MANUFACTURED BY GINBIS CO.LTD TOKYO JAPAN PRODUCT OF JAPAN」という英文がパッケージに印刷されているのが特徴です。代表的な商品を見ていきましょう。

アスパラガスビスケット

1968年に発売されたロングセラー商品。黒胡麻を練り込んだ生地をアスパラガスのようなスティック状に焼き上げたビスケットです。開発当初は、ビスケットの形といえば丸や四角が一般的でしたが、創業者である宮本芳郎氏が持ちやすいスティック状を考案し、7つの節を付けました。この節の数は現在も変わっていません。

商品名は、形状が野菜のアスパラガスに似ていることから名付けられました。野菜のアスパラガスの成分は一切含まれていません。発売当初は、その奇抜な形状と名前からすぐにヒットとはなりませんでしたが、徐々に味が評価され、売り上げを伸ばしていきました。甘さを抑え、塩味を効かせたビスケットは、子供だけでなく大人にも受け入れられ、新たな客層を開拓しました。モンドセレクション金賞も受賞しています。

たべっ子どうぶつ

動物の形をしたビスケットで、表面には動物の英語名がプリントされています。1978年の発売以来、子供たちに大人気の商品です。バター味の商品がモンドセレクション金賞を受賞しており、シリーズ商品も多数の賞を受賞しています。卵不使用であることも特徴の一つです。

長期保存が可能な缶入りの「厚焼きたべっ子どうぶつ」は、東日本大震災を機に開発された保存食です。賞味期限は製造日から5年（開封前）となっています。

しみチョココーン

星形のコーンスナックにチョコレートを染み込ませたお菓子です。2004年にモンドセレクション金賞を受賞しています。派生商品として、星の形を一回り大きくした「Superしみチョココーン」も販売されています。

GINZA RUSK（ギンザラスク）

チョコレートを染み込ませたラスクです。2013年9月に「銀座＠ラスク」として発売されましたが、2020年9月にリニューアルされ、現在の名称に変更されました。

沿革

1930年：宮本芳郎が「宮本製菓」を創業
1945年：「銀座ベーカリー」に改称
1948年：株式会社銀座ベーカリー設立
1952年：「ギンビスコ」が全国菓子博覧会で名誉大賞を受賞
1968年：アスパラガスビスケット発売
1974年：株式会社ギンビスに社名変更
1978年：「たべっ子どうぶつ」発売
1997年：中国汕頭工場操業開始

拠点

本社：東京都中央区日本橋浜町
支店：東京支店（本社内）、大阪支店
工場：古河工場（茨城県古河市）
海外拠点：中国汕頭工場、上海代表処

まとめ

株式会社ギンビスは、長年にわたり愛されるビスケット菓子を提供し続けている会社です。アスパラガスビスケットやたべっ子どうぶつなど、子供から大人まで幅広い世代に親しまれる商品は、日本の菓子文化を代表するものと言えるでしょう。今後の商品展開にも期待が高まります。

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