ゲンスラー

ゲンスラー（M. Arthur Gensler Jr. & Associates, Inc.）

ゲンスラーは、アメリカ合衆国最大の建築設計事務所として知られています。1965年に創業した本社はサンフランシスコに位置し、企業の内装から大型のオフィスビルや商業施設、空港ターミナル、教育機関、娯楽施設まで、多岐にわたるプロジェクトを手掛けてきました。2015年の収益は11.8億ドルに達し、建築業界での地位を確立しました。さらに、会社の成長は国内外においても顕著で、46の都市と16か国に拠点を展開しています。

沿革

ゲンスラーの創業者であるアーサー・ゲンスラーは、ニューヨーク市で生まれ、コーネル大学で建築を学びました。彼はドリュー・ゲンスラーおよびアソシエイトのジェームズ・フォレットと共に事務所を立ち上げ、最初は企業内のインテリアデザインに特化していました。しかし、次第にそのビジョンは広がり、さまざまな大型プロジェクトを受注するようになりました。大規模なオフィスビルや商業などの建物の設計はもちろんのこと、都市計画や環境グラフィックデザイン、サステイナブルデザインに関するコンサルティングを行うなど、建築業界における幅広い専門領域を実現しています。

2000年にはアメリカ建築家協会から建築設計事務所賞を受賞し、名実ともに業界のリーダーと認められました。また、創業者のアート・ゲンスラーは2016年にデザイン・フューチャーズ・カウンシルから生涯功労賞を受けています。

主要作品

ゲンスラーの手がけた著名なプロジェクトには、以下のようなものがあります：

• - ジョン・F・ケネディ国際空港のジェットブルー・ターミナル5の増築：国際的な移動のハブとして、利便性とデザイン性を兼ね備えたターミナルの設計。
• - ドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センターのリッツカールトンホテル（2004年）：豪華な宿泊施設で、ビジネスと観光の両方に対応したデザイン。
• - ヒューストン・バレエ・ダンスセンター（2011年）：芸術的な表現を支える施設、バレエの魅力を引き立てる空間づくり。
• - サンフランシスコ国際空港ターミナル2（2011年）：旅行者にとって快適な体験を提供する空港の設計。
• - ジ・アヴェニューズ（クウェートの巨大ショッピングモール）第3期（2012年）：多様なショッピング体験を提供する、モダンな商業空間の設計。
• - Facebookロンドン支社（2012年）：革新的なオフィスデザインで、クリエイティブな環境を実現。
• - デューク崑山大学（2013年）：教育機関の設計で、学びの場を豊かにする空間を構築。
• - 上海中心（2014年）：中国のスカイラインを代表する高層ビルの設計。
• - バンク・オブ・カリフォルニア・スタジアム（2018年）：スポーツエンターテインメントの中心となる施設の設計。

これらのプロジェクトは、ゲンスラーがどのようにして機能美と美しさを両立させる設計を実現しているかを証明しています。今後もゲンスラーは、建築業界に革新をもたらす存在であり続けるでしょう。

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