ゴーロン星人

ゴーロン星人

ゴーロン星人（ゴーロンせいじん）は、特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』や『ウルトラファイト』、さらには『レッドマン』に登場する架空の宇宙人です。また、別名として宇宙猿人とも呼ばれています。なお、このキャラクターは、映画『猿の惑星』からインスパイアを受けているとされています。

『ウルトラセブン』での登場

ゴーロン星人は、『ウルトラセブン』第44話「恐怖の超猿人」に初めて登場します。彼は地球征服を企み、豊かな毛髪を持ち大型の猿に似た外見をしています。この異星人は、強力なゴリラの筋力と、小型猿のような俊敏さを兼ね備えています。さらに、彼の目からは相手の脳波を混乱させる催眠光波を発することができ、一時的に姿を消して敵の視覚を欺く能力もあります。

具体的なエピソードでは、ゴーロン星人はゴールデンライオンタマリンに変装し、モンキーランドで働く真山博士や助手の民子を操ります。彼の母星の医学は非常に進んでおり、脳波交換装置を用いて飼育員を「猿人間第1号（ゴリー）」へと変身させることに成功します。

地球征服の計画がウルトラセブンに察知され、壮絶な戦闘が繰り広げられます。怪力でウルトラセブンを締め上げるものの、最終的には彼の手裏剣光線やエメリウム光線を受けて敗北し、粉砕されてしまいます。

このキャラクターの声を担当したのは矢田耕司で、スーツアクターについては当初鈴木邦夫の名前が挙がっていましたが、後に西京利彦が演じていたことが判明しました。

『ウルトラファイト』での展開

続いて、ゴーロン星人は『ウルトラファイト』でも登場します。ここでは彼は「宇宙の山師」という異名を持ち、掘り出し物に目がないキャラクターとして描かれています。彼は悪知恵を使い、他者が戦っている隙に勝利を掴もうとする卑怯な手段を使うことでも知られています。また、実は仏教徒であり、共闘した相手が倒した相手の葬送の際にモメたりと、意外な一面も見せます。彼は、他の宇宙人と共にセブンに戦いを挑む姿が描かれています。

『ウルトラファイト』では一般的に「ゴーロン」と呼ばれ、更に様々なエピソードで活躍しています。特に彼の頭部と胴体が着ぐるみ倉庫に保管されている様子も確認されています。

『レッドマン』における登場

そして最後に、ゴーロン星人は『レッドマン』にも登場します。彼は第14話と第17話に出現し、レッドマンとの激闘の末に倒される運命にあります。この際、彼の着ぐるみは前の出演作から酷使された影響で、状態がかなり劣化していることが見受けられました。

まとめ

ゴーロン星人は特撮ヒーロー作品において、多様な役割と個性的な特徴を持つキャラクターとして人気を博しています。彼のユニークなデザインや能力は、視聴者に強い印象を残しました。今後も特撮ファンの間で語り継がれることでしょう。

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