サムティ・レジデンシャル投資法人

サムティ・レジデンシャル投資法人：堅実な成長を続ける住宅特化型REIT

サムティ・レジデンシャル投資法人は、東京都千代田区に本社を置く、東証1部に上場する投資法人（J-REIT）です。同社は、賃貸住宅を中心とした不動産投資に特化しており、全国主要都市の物件をポートフォリオに組み込んでいます。

強力なスポンサー体制と安定した運用

サムティ・レジデンシャル投資法人のスポンサーは、大手不動産デベロッパーであるサムティと、大和証券グループ本社です。サムティはメインスポンサーとして、開発ノウハウや物件供給において重要な役割を担っています。一方、大和証券グループ本社はサブスポンサーとして、金融面でのサポートや投資戦略策定などで貢献しています。資産運用会社はサムティアセットマネジメント株式会社であり、サムティと大和証券グループ本社が共同で出資しています。この強力なスポンサー体制は、投資法人の安定的な運用に大きく寄与しています。

多様な物件ポートフォリオと地域バランス

サムティ・レジデンシャル投資法人は、全国主要都市の賃貸住宅に幅広く投資しています。投資対象地域は、主要地方都市（京阪神、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡）に約50%、その他地方都市に約20%、首都圏に約30%を配分する戦略をとっています。これは、地域的なリスク分散と安定的な収益確保を目指したものです。

物件ポートフォリオには、サムティが開発する高品質な賃貸マンション「S-RESIDENCE」シリーズが中心となっています。加えて、第三者開発物件も「S-FORT」ブランドとして積極的に取得しており、多様な物件構成を実現しています。これにより、市場変化への対応力や収益の安定性を高めています。

大和証券グループ本社との連携強化

設立当初はサムティ単独スポンサーでしたが、2018年2月に大和証券グループ本社がサブスポンサーとなり、更なる連携強化が図られました。2019年には、大和証券グループ本社の投資口保有比率が40％を超え、連結子会社となりました。このことで、大和証券グループ本社の豊富な金融ノウハウやネットワークを活用した、より積極的な事業展開が可能となります。

堅調な事業実績

サムティ・レジデンシャル投資法人は、設立以来、着実にポートフォリオを拡大し、安定した収益を上げています。2020年11月末時点での物件数は132物件、取得価格合計は1兆1841億円に達しています。地域別投資比率は、主要地方都市が約48%、その他地方都市が約25%、首都圏が約27%と、当初の計画通りに推移しています。

今後の展望

サムティ・レジデンシャル投資法人は、今後も安定的な成長を目指し、質の高い賃貸住宅への投資を継続していくと見込まれます。スポンサー各社の強力なサポート、多様な物件ポートフォリオ、そして大和証券グループ本社との緊密な連携によって、更なる発展が期待されます。日本の不動産市場における重要なプレーヤーとして、その動向は今後も注目を集めるでしょう。

2015年以降の主な沿革

2015年3月16日：投資法人の設立
2015年4月6日：金融庁への登録完了
2015年6月30日：東京証券取引所への上場

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