サンエー・インターナショナル

株式会社サンエー・インターナショナルの概要

株式会社サンエー・インターナショナル（Sanei-International CO.,LTD.）は、かつて存在した日本の女性服専門のアパレル企業です。東京都港区に本社を置き、1949年に創業者の三宅敏彦によって大阪・船場で設立されました。当初は生地の卸売を中心に事業を展開していましたが、1981年に20代の女性向けブランド「Pinky&Dianne」を発表以降、レディスアパレル市場へ本格的に進出しました。

その結果、「NATURAL BEAUTY」「VIVA YOU」、さらには「JILL STUART」などの有名ファッションブランドを次々と抱える企業へと成長していきました。2007年には大阪本社から東京支社を東京本社に格上げし、2011年には東京スタイルとの共同持株会社を設立し経営統合を果たしました。このような流れを経て、同社はTSIホールディングスグループ内での事業統括を行う企業となりました。

企業沿革

1949年: 大阪市で「三永株式会社」を資本金200万円で設立。
1987年: 商号を「株式会社サンエー・インターナショナル」に変更。
2003年: 東京証券取引所に上場し、第2部から第1部に移行。
2007年: 本店を渋谷に移転。
2011年: 東京スタイルと株式移転を行い、共同持株会社「株式会社TSIホールディングス」を設立。
2014年: 事業再編により、株式会社サンエー・インターナショナル資産管理に商号を改め、新会社と新設分割を実施。
* 2021年: 最終的に株式会社サンエー・ビーディーに吸収合併され解散しました。

ブランド展開

サンエー･インターナショナルは、オリジナルブランドとライセンスブランドの両方を展開しました。代表的なオリジナルブランドには、

• - ADORE（アドーア）
• - BODY DRESSING（ボディドレッシング）
• - HUMAN WOMAN（ヒューマンウーマン）
• - JILL STUART（ジル・スチュアート） などがあります。

また、ライセンスブランドには、

• - DIANE von FURSTENBERG（ダイアン・フォン・ファステンバーグ）
• - REBBECA MINKOFF（レベッカ・ミンコフ）
• - VIVIENNE TAM（ヴィヴィアン・タム） などが名を連ね、国内外で多様なファッションスタイルを提供しました。

コラボレーションと展開

2011年には、NTTドコモの富士通製携帯電話「docomo STYLE series F-04C」とのコラボレーションで「Pinky Girls」仕様を発表し、アパレルだけに留まらないマーケティング戦略を展開しました。

結論

株式会社サンエー・インターナショナルは、長い歴史の中で多くの女性向けブランドを育て、多岐にわたるファッションビジネスを展開しましたが、経営環境の変化により解散を余儀なくされました。これにより、数々のブランドは他の企業へと承継され、今なお女性ファッションシーンに影響を与え続けています。

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