サンキュータツオ

概要

サンキュータツオ（1976年 6月21日生まれ）は、日本のお笑い芸人であり、日本語学者、大学教員でもあります。漫才コンビ「米粒写経」のツッコミ役を担い、ワタナベエンターテインメントに所属しています。彼は東北芸術工科大学文芸学科の専任講師としても活動しており、教育と芸人の二足のわらじを履く存在として注目されています。

来歴

東京都杉並区で生まれたサンキュータツオは、小学校二年生のときに父を癌で亡くし、母は奈良県出身という環境で育ちました。また、祖父は薬師寺に関わり、仏像に親しむ家庭環境が影響を与え、後に自身が影響を受けた仏像マニアに繋がります。姉が二人おり、教育的な家庭で、文化的な影響を受けて育ちました。

彼は巣鴨中学校・高等学校を経て、早稲田大学第一文学部文芸専修に進学、さらに大学院文学研究科への進学を果たしました。在学中に、落語研究会に参加し、ここで現在の相方である居島一平と出会い、「米粒写経」を結成しました。途中、国立国語研究所で日本語データのサンプリング作業に関わった経験があります。

サンキュータツオは、芸人としての活動を行う傍ら、お笑いの学問的な研究、特に笑いにおけるレトリックに焦点を当てています。彼は「日本初の学者芸人」と自称し、一橋大学や早稲田大学、成城大学で非常勤講師を務め、特に一橋大学での留学生向け日本語教育に15年間携わりました。

2023年4月からは、東北芸術工科大学文芸学科の専任講師として新たに教育の現場に立つことになり、週3日は山形に滞在しています。大学での講義内容は、主に日本語や国語辞典に関するもので、多岐にわたる専門知識を学生に提供しています。

また、サンキュータツオは著名な書評委員としての活動も行い、『広辞苑』の第七版においてはサブカルチャー分野の言語選定を担当しました。

彼の人物像

サンキュータツオは図書館や辞典を愛するだけでなく、国語辞典収集家としても知られています。著作には『学校では教えてくれない国語辞典の遊び方』があり、辞書に対する愛情を表現しています。さらに、趣味には麻雀や落語鑑賞、NBA観戦が含まれ、多面的な興味を持つ人物でもあります。

作品や講演では、笑いの重要性多様な視点からの分析が際立っており、彼の著作や講義は笑いの本質や言葉の面白さを追求する内容です。特に、漫才における「ツッコミ」の役割やその表現効果について詳しく論じており、学術的な意味でも貴重な洞察を提供しています。

メディア出演

テレビやラジオ、ポッドキャストでも活躍しており、さまざまなプログラムにレギュラー出演。『虎ノ門ニュース!』ではMCを務めるなど、多くの視聴者に彼の知識やユーモアが届けられています。また、アニメに対する造詣も深く、オタク芸人としても知られ、アニメ関連のトークユニット「アニメ会」のメンバーとしても活動しています。

最後に

サンキュータツオは、独自の視点で日本語とお笑いの世界を探求し続ける存在です。教育者としての側面と芸人としての活躍は、彼自身の多様な趣味や関心を反映しており、今後の活躍にも期待が寄せられています。彼の独特なスタイルは、多くの人々に影響を与え、楽しみを提供し続けることでしょう。

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