サントリーパブリシティサービス

サントリーパブリシティサービス株式会社：文化と広報を繋ぐ企業

サントリーパブリシティサービス株式会社は、サントリーホールディングスの完全子会社として、企業PR施設、文化施設、公共施設の運営管理を専門とする企業です。その歴史は古く、1963年にサントリーが東京都府中市に開設した武蔵野ビール工場の広報業務に端を発します。その後、1981年の神戸ポートアイランド博覧会でのパビリオン運営を経て、1983年にサントリーから独立、現在に至ります。

設立当初から、サントリーの文化活動支援を担う重要な役割を担ってきました。サントリーホールやサントリー美術館（現サントリー美術館[閉館]）といった施設での接客サービスや、サントリー主催の文化事業の企画・運営を手がけています。さらに、サントリーグループ各事業のコールセンター業務やグループ内への人材派遣も行うなど、幅広い事業展開を見せています。

近年では、培ってきた運営ノウハウを活かし、公共施設の指定管理者制度にも積極的に参入しています。1995年の島根県立美術館運営受託（子会社SPSしまねによる運営）を皮切りに、全国各地の公共施設の運営管理を請け負っています。その実績は多岐に渡り、横浜市神奈川区民文化センター、江戸川区総合文化センター、山口県民文化ホールいわくに、鎌倉芸術館、大阪市中央公会堂、山梨県立美術館・文学館・芸術の森公園（子会社SPSやまなしによる一括受託）、岡崎市シビックセンター、小金井市民交流センター、山口県立美術館、山口県立萩美術館・浦上記念館など、数多くの施設で運営管理に携わっています。

また、顧客サービス業務の受託にも力を入れており、ミューザ川崎シンフォニーホール、東京文化会館、品川区立総合区民会館、大阪市立男女共同参画センター中央館、大阪市立総合生涯学習センターなどの運営をサポートしています。さらに、千代田図書館の広報業務や、大阪市立こども文化センターの文化事業企画運営業務なども手がけています。

サントリー関連以外の施設運営にも積極的に関与しており、大和ハウス工業のD-roomプラザ館（栃木県真岡市、奈良県奈良市）、東海旅客鉄道のリニア・鉄道館（愛知県名古屋市）などの運営にも参画しています。

このように、サントリーパブリシティサービス株式会社は、単なる施設運営会社にとどまらず、企業の広報活動から文化事業の支援、公共施設の運営管理まで、幅広い分野で活躍する企業として、日本の文化・社会の発展に貢献しています。長年の実績とノウハウを活かし、今後も質の高いサービスを提供し続けることが期待されています。

もう一度検索