ザザシティ浜松

ザザシティ浜松

ザザシティ浜松は、静岡県浜松市中央区鍛冶町に位置する複合商業施設です。一般公募によって選ばれた愛称は、「人がざざっと集まるイメージと語感の良さ」から名付けられました。

概要

施設は西館（ZAZA West）と中央館（ZAZA Central）の2つの建物で構成されており、それぞれの上層階は分譲マンションとなっています。

西館: かつて西武百貨店があった場所に建設されました。西武百貨店が1997年に撤退した後、浜松市の再開発事業としてザザシティ浜松が誕生しました。
中央館: 建設時に隣接していた松菱百貨店との連絡通路が設けられましたが、松菱が中央館開業直前に経営破綻し閉店したため、連絡通路は使用されることなく、後に解体されました。

運営は、西館を株式会社ザザシティ浜松、中央館を設備工事業の日管がそれぞれ行っています。

施設構成

西館 (ZAZA West)

所在地：静岡県浜松市中央区鍛冶町15
地下1階～地上3階：商業区画
地上4階〜7階：市営駐車場
上部住居棟：分譲マンション「セントラルタワー」

中央館 (ZAZA Central)

所在地：静岡県浜松市中央区鍛冶町100-1
地下1階～地上4階：商業区画
5階〜7階：「浜松子ども館」などの浜松市関連施設
上部住居棟：分譲マンション「アルファタワー」

沿革

2000年11月：西館が開業。
2001年11月：中央館が開業。
2003年11月：ヴァージンシネマズ浜松がTOHOシネマズ浜松に改称。
2011年10月：中央館の商業施設管理会社が自己破産を申請。
2011年12月：日管株式会社が中央館の商業区画を取得。
2016年4月：西館のテナントが大幅に入れ替え。
2017年6月：中央館2階〜3階がリニューアルオープン。
2021年1月：トイザらスが閉店。
2021年9月：ユニクロが閉店し、遠鉄百貨店へ移転。
2022年3月：カネスエが食品スーパーとして出店。
2022年4月：西館の食品スーパーが閉店。
2022年9月：カネスエが開業。

テナント構成

西館には、TOHOシネマズ、タイトーステーション、本の王国など、様々な店舗が入居しています。一方、中央館は空きテナントが多く、浜松市の行政施設や医療機関の入居が目立ちます。近年では、ベンチャー企業向けのオフィスやイノベーションハブが開設され、新たな試みも行われています。

TOHOシネマズ浜松

西館にあるTOHOシネマズ浜松は、9つのスクリーンと1,903席を有するシネマコンプレックスです。元々はヴァージンシネマズ浜松として開館しましたが、後にTOHOシネマズに運営が移管され、名称が変更されました。

問題点

中央館地権者問題

中央館建設前の再開発区域では、一部の地権者との権利変換交渉が決裂し、建物東側の一角に反対地権者の店舗が残存する状況となっています。

中央館へのパルコの出店中止

当初、中央館にはパルコが出店する計画がありましたが、景気低迷や入居条件交渉の難航により白紙撤回されました。この影響で、中央館のフロア構成が変更されることになりました。

中央館債務超過問題

パルコの出店中止や松菱の破綻などが重なり、中央館の投資額のうち約32億円が返済不能となる問題が発生しました。その後、商業施設管理会社が破産し、日管株式会社に引き継がれました。

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