シュートボクシング

シュートボクシングとは

シュートボクシング（Shoot Boxing、略称SB）は、日本発の立ち技格闘技です。基本的にはキック[[ボクシング]]の技術を土台にしながら、さらに投げ技や立った状態での関節技が認められている点が特徴です。この独自のルールにより、選手は打撃だけでなく、投げ技や極め技も使用でき、より多彩な攻撃が可能となっています。

歴史

シュートボクシングは1985年にシーザー武志によって設立されました。元々は日本キック[[ボクシング]]協会の王者で、UWF（ユニバーサル・レスリング・フェデレーション）との関係が深かったシーザーは、当時の格闘技界の流行を受け、斬新なルールを考案しました。これには、プロレス界からの影響もありました。シュートボクシングのルールの中で大切にされているのは、「打つ・蹴る・投げる・極める」という四つの要素です。これにより、選手はスタンドでの多様な戦術を使いこなせるようになります。

設立当初から女子の公式試合も組まれており、1998年には日本格闘技界初の女子限定興行が行われました。また、「シュートボクシング」という名称には意味があり、当初は「シューティングボクシング」という名前を考えられていましたが、友人である佐山聡からのアドバイスにより「シュートボクシング」という名前に決まりました。この名称には、「真剣勝負」という意味も込められています。

試合形式

シュートボクシングには、アマチュアとプロの試合形式が存在します。アマチュアシュートボクシングのルールでは、ヘッドギアやニーパッドを着用し、選手たちはより安全に試合を行います。2007年には、ブラジルで初の海外アマチュア大会が開催され、国際的な広がりを見せました。

プロシュートボクシングでは、試合は3ラウンドから始まります。フレッシュマン、エキスパートといったクラスにより条件が異なり、肘打ちが認められているクラスも存在します。シュートボクシングのルールに則った試合は、他の格闘技イベントでもしばしば採用されており、その柔軟性を示しています。

ルールと採点方法

シュートボクシングの採点は、攻撃の有効性に重点が置かれています。パンチやキック、投げ技や立ち関節技など、試合中に選手が相手に与えたダメージや、印象的な攻撃が評価されます。審判は最も有効と判断した技にポイントを与え、ダウンやシュートポイント、キャッチポイントが優先されます。

階級制度

シュートボクシングにおける階級は、あらかじめ設定された名称が使われていますが、2001年からはボクシングの階級に合わせたシステムに変更されています。これにより、世界で通用する競技性が向上しました。

大会とメディア展開

アマチュア及びプロの大会が定期的に開催されており、特にS-cupシリーズやGROUND ZEROシリーズが有名です。また、テレビ放送やYouTubeを通じて、全国にその競技を広めています。2019年からはABEMAでの生中継も行われており、デジタル時代を反映した発信方法にも注目が集まります。

シュートボクシングは、立った状態での総合格闘技の形を提唱することで、他の格闘技と一線を画し続けています。これにより、多様な選手が集まり、グローバルな舞台でも存在感を発揮しているのです。さらに、伝統的な格闘技と現代文化を融合させた新たな形のスポーツとして、今後の発展も期待されます。

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