ジンガ

ジンガ（Zynga）

ジンガは、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くソーシャルゲームの開発会社です。主にFacebook平台で遊ばれるブラウザゲームを手掛けており、代表的な作品には『FarmVille』や『CityVille』があります。設立は2007年で、創業者のマーク・ピンカスの飼い犬が由来となっている社名が印象的です。

人気の背景

2011年5月時点では、Facebook上で提供されるソーシャルゲームの中で、ジンガのゲームはランキングの上位を独占しました。特に、最大の人気を誇る『CityVille』は、1日あたりのアクティブユーザー数が8800万人を超え、続いて『FarmVille』が4600万人を超える勢いでした。このように、ジンガは当時、ソーシャルゲーム市場の最大手として位置付けられていました。

日本市場への進出

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日本市場においては、2010年にウノウ株式会社を買収し、ソフトバンクグループとの合弁会社「ジンガジャパン」を設立。しかし、2013年1月31日にこの合弁会社は解散に至りました。ジンガのソフトウェアは、海外に比べて日本では思ったほどの成功を収めることができなかったのです。

成長の足取り

ジンガは、設立から早い段階で資金調達に成功し、2008年には2900万ドルの資金を獲得します。この資金を使って、次々と新たなゲームをリリースし、2010年には従業員数が1200人を超えます。この同年には、インドとアイルランドに海外法人を設立し、国際的な展開を強化しました。また、2010年には公式Facebookと提携し、更なる成長を遂げます。

衰退の兆し

しかし、2011年以降からスマートフォンゲームの人気が急激に高まり、ジンガはこの変化に対応できずに苦戦します。2011年5月には、前年の利益が95%減少し、アクティブユーザーの減少が問題視されます。会社は新作ゲームをリリースすることに消極的で、業績が低迷していきました。

経営改革と新たな試み

2012年には、コスト削減や新たな収入源を求めてオンラインカジノ市場への参入を計画。2013年にはCEOの給与を1ドルに下げるなど、組織改革を実施しますが、業績は一向に改善されず、リストラを余儀なくされました。

買収と今後の展望

2022年1月にはテイクツー・インタラクティブによる約127億ドルの買収が発表され、新たな方向性を模索しているジンガ。この買収により、ジンガはテイクツーと連携し、モバイルゲームの展開を計画しています。過去の栄光を取り戻せるか、今後の動向に注目です。

結論

ジンガは、かつてはソーシャルゲームの巨人として名を馳せた企業ですが、時代の変化に伴い大きな試練を迎えています。それでも新たな挑戦を通じて再生を図る姿勢は評価できるでしょう。ジンガの歴史は、ゲーム業界における革新や変化のシンボルとも言えます。

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