ジム・コマンド

ジム・コマンド (GM COMMAND)

ジム・コマンドは、『ガンダムシリーズ』の宇宙世紀を舞台にした作品に登場する架空の兵器で、地球連邦軍が使用する有人操縦式のモビルスーツ（MS）です。初めて登場したのは1989年に発売されたOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』で、ジムの改良型として位置づけられています。本記事では、作品『0080』におけるジム・コマンド及びその関連機体やバリエーションについて詳述します。

概要

ジム・コマンドは、主に一年戦争末期に開発された後期生産型ジムを基にしており、設計通りのスペックで生産されています。これにより、初期生産型に比べて格段に性能が向上しました。本機は、外部装甲やランドセルのデザインが変更され、一般的なジムに比べて通信機能や運動性能も改善されています。

デザイン面では、出渕裕氏が手掛け、オーガスタ基地において設計された後、ルナツー工廠で生産が行われました。ジム・コマンドは地上および宇宙における防衛任務に配備され、敵機との交戦に従事します。特に、コロニー防衛用機として重宝される機体です。

武装

ジム・コマンドは、弾薬の散布が周囲への被害を抑える目的で、ビーム兵器ではなく実体弾式の90mmブルパップ型マシンガンを装備しています。この武器は、他の作品に登場する初期型ジムやジム改でも見ることができる共通の武装です。このこだわりから、効果的な防衛を実施できるように設計されています。

設定解説

ジム・コマンドは、一年戦争末期において次期量産機のデータを取得し、大量生産を加速するために開発されました。基本的な設計には多くの改良が施され、これにより当時のMSとしては高い性能を誇ります。特に、通信機能や武装においても高度な性能を持っているのが特徴です。

様々なバリエーションが存在し、宇宙用のGS型や狙撃用のSP型など、特定の戦場に特化したモデルも開発されています。これにより、ジム・コマンドは多様な戦術に対応する柔軟性を持っています。

劇中での活躍

『機動戦士ガンダム0080』では、ジム・コマンドはジオン軍のMS部隊との戦闘で活躍しますが、敵の強力な攻撃により多くの被害も出ています。特に第1話では、中立コロニーで敵機の迎撃にあたる姿が描かれ、戦果をあげるシーンも見られますが、撃墜される機体も多く、決して順風満帆ではない戦いが展開されます。

バリエーション

ジム・コマンドは多様なバリエーションを持ち、特に「宇宙戦仕様」や「改良型」としての展開があります。これによりさまざまな環境での運用が可能となっており、例えば宇宙戦仕様は宇宙での戦闘に特化された設計が施されています。また、ジム・コマンドにも改良型があり、新たな操縦システムや武装が追加されることで、より高い性能を発揮します。

さらに、ゲームやスピンオフ作品でも登場し、新たな設定や背景が与えられることで、ジム・コマンドはその存在感を一層大きくしています。そのため、ファンにとっても非常に興味深い機体となっています。

まとめ

ジム・コマンドは、地球連邦軍の量産型モビルスーツとして、作品中で多くの派生機があり、それぞれが異なる役割や性能を持っています。一年戦争の激闘を背景にしたこの機体の概要やバリエーションについて理解することで、ガンダムシリーズの魅力をより深く知ることができます。今後もリファインされ、新たな物語の中でその姿を見せてくれることでしょう。

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