ジローレストランシステム

ジローレストランシステム株式会社の概要

ジローレストランシステム株式会社は、小田急グループに属する飲食店専業の企業であり、東京都千代田区神田神保町に1955年に開業したシャンソン喫茶「ジロー」に始まります。創業以来、様々な業態の店舗を展開しており、特に日本の飲食業界において重要な役割を果たしています。

会社の設立と歴史

ジローレストランシステムは、1968年に東京都世田谷区の環八通り沿いに「ドライブインレストラン」をオープンしたことで、本格的な郊外型レストランの先駆者となりました。この時点では、まだ5店舗の運営でしたが、1969年には日比谷界隈にピザ専門店「ピザハウス」を開店し、人気を博しました。この成功をきっかけに、同社はチェーン展開に取り組むようになりました。

1973年には三井物産株式会社やサッポロビール株式会社の参加により「ジローレストランシステム」が設立され、同年にはジロー・オペラ賞を制定。当賞は多くのオペラ歌手を輩出する場となり、文化事業にも貢献しました。1994年には小田急電鉄が主要株主となることで、小田急グループの一員となり、関係性が深まりました。

店舗の展開

関東圏を中心に、ジローレストランシステムは東京都、神奈川、千葉、埼玉で多店舗を展開しています。その一例として、2005年秋に開業された「ヨドバシアキバ店」では2種類の異業種のレストランを開店しました。また、フランチャイズ展開も行っていましたが、現在では4店舗に減少しています。

2004年には、日清製粉が運営していたイタリアレストラン「サンレモ」を取得し、複数の直営店舗を持つこととなりました。さらに、東北地域への市場開拓を進め、2007年には宮城県名取市のイオンモール内に出店、2008年にも複数の店舗を開店しました。多様な業態を展開し、さらには大阪にも進出を果たしました。

海外との提携

ジローレストランシステムは、国際的なパートナーシップも築いています。イタリアの名門リストランテ「マキャベリ」とのライセンス契約により、専門のシェフが派遣されるといった形で、イタリアンの質の高さを維持しています。トスカーナのワイン製造元である「バディア ア コルティブォーノ」とも提携し、ライセンスビジネスを拡充しています。オーストリアの名店「ラントマン」との提携により、東京都港区青山にオープンした店舗では、オーストリア料理が楽しめるカフェも展開されています。

未来への展望

ジローレストランシステム株式会社は、その多様な飲食業態や地域への出店戦略を通じ、日本国内外でのさらにさらなる成長を目指しています。特に関西地域での店舗拡充にも積極的に取り組んでおり、今後の展開が期待されている企業です。

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