ジンキシリーズ

ジンキシリーズ

「ジンキシリーズ」は、日本の漫画家綱島志朗によるロボットをテーマにした作品群で、最初の作品『ジンキ』は1988年に登場しました。このシリーズは巨大ロボット「人機（ジンキ）」とその操縦者たちの壮絶な戦闘を描いており、さまざまなメディアに展開されています。

沿革

シリーズの初作『ジンキ』は、1988年に設定された南米ベネズエラを舞台に、中学生の少女津崎青葉を主人公とする物語です。青葉は「モリビト2号」と呼ばれる人機に乗り込み、冒険を繰り広げます。作品はエニックスの『月刊ガンガンWING』で2000年3月号から連載開始されましたが、後に作者がマッグガーデンに移籍し、2001年に連載が終了しました。

その後、2002年に『ジンキ・エクステンド』が新たに始まり、物語は1991年の東京へと設定を移し、高校生の少女柊赤緒が新たな主人公となり、「モリビト2号」を再び操縦します。『ジンキ・エクステンド』は、マッグガーデン刊の『月刊コミックブレイド』で連載されました。

連載は2006年に一時休載されたが、その後2007年に『電撃萌王』で再開されます。その中で、シリーズのヒロインたちへの新たなイラストが描かれはじめ、物語はどんどん進化していきました。

新たなシリーズ『ジンキ・エクステンド〜リレイション〜』は、2009年から連載が始まり、主人公には新たに少年柊蒼旗が登場します。作品は未来の設定へと拡大し、物語に新たな展開を加えました。さらに、2010年にはこの新シリーズがゲーム化され、その後のコンテンツとしても成長を続けています。

ストーリーと設定

ベネズエラ編（1988年）

『ジンキ』の物語では、津崎青葉はプラモデル作りが好きな中学生。彼女のもとに現れた謎の女性が母だと名乗り、意図せずベネズエラに連行され、そこで「モリビト2号」と出会うことから、彼女の運命が始まります。

東京編（1991年）

『ジンキ・エクステンド』の中心となる物語で、柊赤緒は東京の巫女として頑張っている中、運命の出会いとして小河原両兵と邂逅します。やがて彼女は敵の人機との戦いに巻き込まれ、「モリビト2号」の操主としての試練に立ち向かうことになります。

リレイション

新たな物語『ジンキ・エクステンド〜リレイション〜』では、少年柊蒼旗が父の造った新たな人機「モリビト天号」に乗り込み、様々な困難に立ち向かいます。物語は新たなキャラクター同士の出会いや、新しい設定が展開され、ファンたちを魅了し続けています。

テレビアニメ化と関連メディア

2010年、『ジンキ・エクステンド』のテレビアニメが放送され、全12話が制作されました。原作の『ジンキ』とその続編を元に、さまざまなストーリー展開が描かれています。特にアニメは原作の深みを生かした編集がなされ、見応えのある展開になっています。

このように、「ジンキシリーズ」は綱島志朗の手によって豊かな物語とキャラクターが描かれており、多くのメディア形態に進化して、ロボット漫画の名作として愛され続けています。

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