ジー・モード

株式会社ジー・モードについて

株式会社ジー・モード（G-MODE Corporation）は、日本に拠点を持つIT関連企業で、特に携帯電話やゲーム機へ向けたゲーム開発で知られています。設立は2000年にさかのぼり、その後短期間で成長を遂げ、国内で高い評価を得ています。代表的なタイトルには『空気読み。』や『フライハイト』といった人気シリーズがあり、これらは多くのユーザーに愛されています。

企業の発展

会社は、かつて存在したゲーム会社データイーストの版権を保有しており、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスでの配信も行っています。2000年代には、日本のフィーチャーフォン向けに積極的にゲームを提供していたハドソンやドワンゴと並ぶ企業として、ユーザーからの支持を集めました。強みとしては、『テトリス』などの有名なゲームの版権を保有するだけでなく、自社開発のオリジナルタイトルも多く展開し成功を収めていました。

ゲーム配信の多様化

ジー・モードは当時、携帯電話キャリアの公式サイト向けにゲームコンテンツを提供することを主な業務としており、mixiやGREE、モバゲータウンなどのSNSプラットフォームへのゲーム提供も行っていました。これにより、多様なユーザー層にリーチでき、2001年に開設したiアプリの配信サイト「Get!!プチアプリ」では、会員数が増加し、フィーチャーフォンの終焉時期までその地位を維持しました。

企業のジャンプ

ジー・モードは2001年1月に、NTTドコモが提供するiアプリサービスの開始とともに、ゲームの販売を開始。その時、最初に配信された『テトリス』と『オセロ』は大ヒットとなりました。設立から2年目には早くも黒字化を達成し、特にドコモのN503iとの連携によって売り上げも急拡大しました。競合との関係も考慮しつつ、多岐にわたるゲームを提供し続けました。

創業者と初期の展開

会社の設立者である宮路武氏は、優れたゲームクリエーターとして知られています。彼はフィーチャーフォン専業のゲーム会社として、初期から新たなゲームラインアップの開発に取り組みました。『電卓インベーダー』といったユニークな作品を通じて、幅広いユーザー層のニーズに応えることに成功しました。

スマートフォン時代への移行

2009年にはアプリックスと提携し、2011年に買収されました。この時期、スマートフォンの普及に伴い、ガラケー市場が徐々に収縮していくことに直面しました。ジー・モードは、その後も月額課金モデルを重視しましたが、競争が激化する中での赤字も経験しました。2014年にはONE-UPと合併し、社名を再度「ジー・モード」と変え、スマートフォン向けゲーム開発に向けた基盤を整えました。

現在の取り組み

マーベラスの傘下に入ったことで、ジー・モードは家庭用ゲーム機向けのソフトやダウンロードコンテンツの開発を始め、特にNintendo Switchへのタイトル移植に力を入れています。「G-MODEアーカイブス」として過去のゲームを復刻するプロジェクトも展開中で、2020年には『フライハイトクラウディア』がNintendo Switchで発売されました。これにより、過去に人気だったタイトルが新たに甦り、多くのファンに再び楽しんでもらえる機会が創出されています。

ジー・モードは、携帯電話から家庭用ゲーム機まで、多様なプラットフォームへの展開を続け、今後も新しい挑戦を続けることでしょう。

もう一度検索