スターダンサーズ・バレエ団

公益財団法人スターダンサーズ・バレエ団

スターダンサーズ・バレエ団（略称：スタダン、SDB）は、1965年に東京都港区南青山で設立された日本のバレエ団です。現在の理事長は石坂泰彦氏です。このバレエ団は、アメリカン・バレエを中心に様々な舞台を上演することを目的として設立されましたが、特にコンテンポラリー作品に特色があり、クラシック作品中心の一般的な日本のバレエ団とは一線を画す存在となっています。

バレエ団の歴史は、1964年に行われた「スター・ダンサーの競演によるバレエ特別公演」にさかのぼります。この公演では、関直人の振付による「ワルツ・ノーブル・センチメンタル」「帯」「白の旋律」の3作品が披露され、伝説的なダンサー太刀川瑠璃子が最後の舞台となりました。以降、彼女はバレエ団の運営に貢献することになります。

1965年にはアントニー・チューダーを招聘し「アントニー・チューダー・バレエ特別公演」を開催し、スターダンサーズ・バレエ・カンパニーとして正式に活動を始めました。最初は太刀川瑠璃子と小川亜矢子の2名が代表となり、少数のダンサーでスタートを切りました。

創設者の太刀川瑠璃子は、東京都出身であり、8歳から舞踊を学びました。戦後は小牧バレエ団のプリマとして活躍し、その後は日本のバレエ文化を普及させることに尽力しました。彼女は昭和音楽大学の副学長も務め、多くの後進を育てました。

レパートリー

スターダンサーズ・バレエ団は、多世代の振付家による作品群を持ち、そのバリエーションは豊富です。ピーター・ライトのバージョンによる「ジゼル」や「くるみ割り人形」、ジョージ・バランシンによる「ウエスタン・シンフォニー」や「錫の兵隊」、さらにウィリアム・フォーサイスの「ステップテクスト」、アントニー・チューダーの「暗い悲歌」など、多彩な演目が揃っています。バレエ団はまた、ナチョ・ドゥアトやジェローム・ロビンス、鈴木稔、厚木凡人など、名だたる振付家たちの作品も演じています。

現在の体制

現在の総監督は小山久美氏で、芸術顧問にはサー・ピーター・ライトが名を連ねています。常任振付家には鈴木稔が務め、バレエ・ミストレスには小山恵美が在籍しています。バレエ団は、ダンサーだけでなく、教師やスタッフも含めて多様な人材で構成されています。

結び

スターダンサーズ・バレエ団は、60年以上にわたり日本のバレエシーンで重要な役割を果たし続けています。魅力的なレパートリーと独特の演出スタイルを持つこの団体は、今後も日本だけでなく国際的な舞台での活動が期待されています。舞踊の世界に新しい風を吹き込み続けるこのバレエ団に、是非ご注目ください。

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