スバルテクニカインターナショナル

スバルテクニカインターナショナル株式会社（STI）について

スバルテクニカインターナショナル株式会社（SUBARU TECNICA INTERNATIONAL INC.、略称STI）は、SUBARUのグループ企業で、主にモータースポーツに関連する活動や自動車部品の開発・販売を行っています。会社の本社は東京にあり、設立当初から国際的な視野を持ちながら事業を展開してきました。

会社概要

STIの設立は1988年で、創業当初は日本、イタリア、イギリスを拠点に活動を開始しました。そのため、社名には日本語、イタリア語、英語が使用されており、ブランドの国際的な側面が強調されています。

事業内容としては、モータースポーツ参戦の他、自社開発したパーツの販売やエンジンチューニングが含まれています。特に、STIの製品には、以前使用されていた小文字の「i」の「STi」の表記から、2005年に「STI」に統一された経緯があります。また、スバルの象徴である六連星エンブレムや、過去の製品である「ラビット」のペットマークを映したステッカーも販売されています。

さらに、子供向けのランドセルも限定で販売したことがあります。この商品は、「安全性と機能性」の追求というSTIの理念を体現したものです。代表取締役社長は賚寛海氏が2024年に就任され、現在もSTIの前進に向けた舵取りを行っています。

モータースポーツへの取り組み

STIのモータースポーツ部門は、日本のサファリラリー参戦など、様々なレースに取り組んできました。1988年に設立された当時、チームのスタッフはわずか5名でしたが、翌年にはレガシィを用いた10万kmの世界速度記録挑戦を達成するなど、モータースポーツ界において着実に地位を築いていきました。

STIの海外展開も積極的で、1989年にはミラノにスバルテクニカヨーロッパ（STE）を設立。そこで経験豊かなスタッフが、新たなエンジン開発を進めましたが、F1への参戦はわずか半年で撤退を余儀なくされました。しかし、1990年代には世界ラリー選手権（WRC）に参加し、成功を収めたレガシィRSの開発に尽力。その後も、WRCでの勝利を重ね、欧米市場におけるスバルブランドの浸透に寄与しました。

2008年にはWRCから撤退しましたが、ドライバー支援は続けており、様々なラリー競技に参加しています。また、SUPER GTのGT300クラスにも参戦し、実力を証明しています。

STI仕様の車種

STIは特別仕様の車両を多種展開しており、通常の販売モデルもカタログとして用意されています。特別仕様車には「Sシリーズ」や「tuned by STI」などがあり、これらは生産台数や受注期間が限定されています。車種としては、レガシィやインプレッサ、WRX、BRZ、フォレスターなどのモデルがあり、それぞれにダイナミックな性能が求められています。最近では、特別仕様車も数多く生まれており、ファンの期待に応えています。

STIは、スバルが誇るパフォーマンスカーのブランド力を高めるだけでなく、高品質な車両を提供する企業として、モータースポーツやカスタムパーツの分野での存在感をさらに強めています。今後もSTIの製品や技術に期待が寄せられています。

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