スペシャルナンバー

Sound Schedule 7th Single 『スペシャルナンバー』

『スペシャルナンバー』は、日本のスリーピースバンド、Sound Scheduleによって生み出された通算7枚目のシングルです。2004年6月9日、彼らが当時所属していたレーベル、DANGUY RECORDSからリリースされました。このシングルは、前作『さらばピニャコラーダ』からおよそ11ヶ月というインターバルを経て届けられた作品であり、マキシシングル形式での発売となりました。

作品概要と初回限定盤

本作は、表題曲とカップリング曲の計2曲を収めたシングルとして構成されています。特に注目されるのは初回限定盤の仕様です。初回限定盤には、通常のCD音声トラックに加え、CD-EXTRA形式で特典映像が収録されました。この映像は、シングルのリリース前年である2003年11月23日に、大阪のライブハウスなんばHatchにて開催されたSound Scheduleのライブツアー「Live Tour『456』～シェイキャバディ～」の中から、選りすぐりのパフォーマンスを収めたものです。ファンにとっては、当時の彼らのライブの熱気を垣間見ることができる貴重な映像特典となりました。

収録曲詳細

本シングルに収められた楽曲は以下の通りです。

1. スペシャルナンバー
作詞・作曲：大石昌良
編曲：Sound Schedule

本シングルのタイトルを冠する表題曲です。作詞・作曲はバンドのフロントマンである大石昌良が手掛け、Sound Schedule自身が編曲を担当しました。この楽曲は、リリース当時、複数のメディアでテーマソングとして起用され、多くのリスナーの耳に届きました。具体的には、テレビ東京系列で放送されていた番組『たけしの誰でもピカソ』の2004年7月から9月にかけてのエンディングテーマとして、またテレビ神奈川の音楽番組『音楽缶』では2004年6月のオープニングテーマとして採用されました。さらに、サンテレビの番組『KOBE CALLING』でも同じく2004年6月のエンディングテーマとしてオンエアされており、様々な番組で彼らの音楽が紹介される機会となりました。

2. わけあり
作詞・作曲：大石昌良
編曲：Sound Schedule

シングルには表題曲に加え、カップリングナンバーとして『わけあり』が収録されています。こちらも、表題曲と同じく大石昌良が作詞・作曲を担当し、編曲はSound Scheduleが行いました。

ミュージック・ビデオ

表題曲『スペシャルナンバー』には、楽曲の世界観を視覚的に表現したミュージック・ビデオが制作されています。このビデオの監督はミヨカワナオコ氏が務めました。撮影は東京都内にあるトーヨーボールという施設で行われており、ボーカルの大石昌良が喫煙する描写が含まれている点が、一部で言及されることがあります。ビデオ自体の制作はシングルのリリース時期と関連が深いと考えられますが、公式な形でのオンライン公開は大幅に後年に行われました。具体的には、Sound Scheduleのオールタイム・ベストアルバムの発売に先立ち、2019年3月19日にヤマハミュージックの公式YouTubeチャンネルにて公開され、再びファンの間で話題となりました。

初回限定盤CDエクストラ映像

初回限定盤のCD-EXTRAに収録されたライブ映像は、前述のなんばHatchでのライブパフォーマンスから、以下の2曲が収められています。

ピーターパン・シンドローム
ことばさがし

収録アルバム

シングルとしてリリースされたこれらの楽曲は、その後のアルバムにも収録され、継続的に聴くことが可能となっています。『スペシャルナンバー』は、オリジナルアルバム『ビオトープ』に収録されたほか、『スペシャルナンバー』と『わけあり』の両曲は、後にリリースされたベストアルバム『THE COMPLETE SS』および『Sound Schedule ALL TIME BEST』にも収められています。これにより、このシングルで初めて彼らの音楽に触れたリスナーも、アルバムを通して楽曲を楽しむことができるようになっています。

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