ゼノブレイドクロス

概要

『ゼノブレイドクロス』は、モノリスソフトによって開発され、任天堂から2015年4月29日に発売されたWii U専用のシームレスオープンワールドRPGです。本作は、2013年のE3で発表され、その後2014年に正式なタイトルが発表されて以降、多くの期待を集めてきました。

このゲームは、前作『ゼノブレイド』のシステムの一部を進化させて受け継いでいますが、ストーリーに直接の繋がりはなく、新しい舞台である惑星ミラを探索します。今作の大きな特徴は、前作の約5倍の広さを持つ400㎢のオープンワールドです。この広大なフィールドは、プレイヤーが自由に探索できるように設計されており、目的地に向かってリニアに進むのではなく、各拠点を中心に非線形のストーリーを進めていきます。ただし、すべての地域に行けるわけではなく、強力な敵や移動が困難な地形も存在します。

ネットワーク機能

本作はネットワーク機能にも対応しており、他のプレイヤーと直接のやりとりはしないものの、お互いに影響を感じられる「ゆるくつながるネットワーク」として設計されています。別のプレイヤーのキャラクターがフィールド上にNPCとして現れることや、共通の課題を達成することで成果を分かち合うことが可能です。このような機能は開発途中に追加され、主人公がアバターに変更された際にストーリーも再構築されました。

本作は、前作と比べてストーリーよりもゲームシステムや自由度に重きが置かれています。シリーズのクリエイターである高橋哲哉が総監督を務め、ストーリーは彼の原案に基づいてライター達が脚本を手掛けていますが、メインストーリーは前作よりも短いものの、数多くのクエストが用意されています。ややハッキリとした解答が無い点も、謎を残したまま物語が進行する特徴の一環です。

ゲームシステム

物語は、地球の異星文明間の争いに巻き込まれた人間が、惑星ミラで異星人「グロウス」と戦うものです。本作ではフィールド探索が重視されており、探索率がストーリー進行に必要とされる場合もあります。また、移動や戦闘では「ドール」と呼ばれるロボットに乗ることができ、これが新たな冒険の大きな役割を果たします。

開拓作業

プレイヤーは、惑星ミラの五つの大陸を探検し開拓していくことが求められます。情報システム「フロンティアネット」を活用し、その周囲のセグメントの情報を集めることで、エリアのトピックを把握できます。データプローブを設置することで探査を進め、特殊リソースの採集を行うことも可能です。

戦闘

本作でもリアルタイム戦闘が採用されています。最大4人のパーティを編成し、プレイヤーは設定したキャラクターを操作します。オートアタックや特定の技を使用する「アーツ」システム、さらには仲間の協力が求められる「ソウルボイス」など多彩な戦闘要素があります。

ストーリー

プレストーリーでは、2054年の地球が異星文明の争いに巻き込まれ、移民船が発進していく様子が描かれています。人類の数少ない脱出船「白鯨」は追撃部隊に見つかり、ミラに墜落してしまいます。ここから物語は始まり、プレイヤーはこの新天地で様々な人物たちと出会い、ミッションをこなしながら成長していくことになります。

登場人物

主要なキャラクターとして主人公のアバター、ブレイドのリーダー「エルマ」、無邪気なメカニック「リン」などがいます。彼らはそれぞれ独自の背景や目標を持っており、ストーリーの進行に応じて絡み合っていきます。

結論

『ゼノブレイドクロス』は、その自由度の高い探索や多様なキャラクターとの関わりが魅力のRPGです。プレイヤーは広大な惑星ミラを探索しながら、ストーリーを進め、自身のキャラクターを育て上げる楽しさを味わうことができます。

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