タツタ電線

タツタ電線株式会社について

タツタ電線株式会社（英名：Tatsuta Electric Wire Cable Co., Ltd.）は、大阪府東大阪市に本社を置く企業で、電線や光ファイバー、電子材料を主に製造しています。当社はENEOSホールディングスおよびJX金属の子会社として、幅広い商品の供給を行っています。

事業の全体像

タツタ電線の主力事業は、電線やケーブルの製造にあります。具体的には、設備用電線、配電用電線、車両用電線、鉄道信号用ケーブルなど、さまざまな用途に応じた製品を提供しています。また、原子力発電所向けの特殊な電線や、耐屈曲性を強化したファクトリーオートメーション用ケーブルなども取り扱っています。さらに、光ファイバカプラやコネクタ、電子回路用の材料など、エレクトロニクス分野にも特化した製品を展開しています。

情報通信向けには、光ケーブルやメタル通信ケーブルなども製造しており、多岐にわたるニーズに応えています。加えて、漏水検知や入退室管理、侵入監視といった応用システムや環境分析事業にも力を入れていることが特徴です。

会社の歴史

1943年に創業されたタツタ電線は、当初は非鉄金属の溶解精錬を主な業務としてスタートしました。その後、1945年には東洋伸銅株式会社と合併して会社が設立され、1946年には商号を変更、1948年に現在の「タツタ電線株式会社」に至ります。

以降、通信ケーブルやビニル絶縁電線の開発に着手し、1954年には大阪証券取引所に上場を果たしました。様々な工場を設立し、時には合併を経て、製品ラインを厳選しつつ成長を追求しました。1980年代以降も、光ファイバケーブルの製造を始め、多様なニーズに応える製品を展開し続けました。

近年の動向と成長戦略

タツタ電線は、電子材料事業への注力を強化しており、2021年の経営説明会では、これを第二の柱として位置づけ、従来のメタルおよび光通信ケーブル業務を縮小する方針が示されました。中でも、スマートフォン向けの電磁波シールドフィルムが主力商品として評価されており、世界シェアは8～9割に達するなど、業界内での競争力を確保しています。

また、社内にはバスケットボールチームも存在し、近畿地区の実業団リーグで活躍するなど、スポーツ振興も重視しています。

主要事業所

タツタ電線は、複数の工場を運営しており、その中には大阪工場、京都工場、仙台工場などがあります。各施設は電線の製造や電子材料の開発に従事しており、効率的な生産体制を構築しています。

本社は大阪府東大阪市の岩田町に位置しており、東京支店も展開しています。

まとめ

タツタ電線株式会社は、電線や電子材料の総合メーカーとして、長い歴史と確固たる技術力をもって、国内外での存在感を放っています。今後の成長戦略においても、電子材料事業の強化を図りながら、新たな市場開拓へ挑んでいくことでしょう。

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