ダイヤル

ダイヤルとは

ダイヤル（英: dial）は、もともとアナログ時計の時間単位を示す表示面を指す言葉でした。現在では、量を表示するための目盛とポインタ（針）を持つ平らな板全般を指すようになっています。また、電話機で番号を入力するために使われた、数字が書かれた指穴付きの円盤や、それを回して電話をかける行為もダイヤルと呼ばれます。さらに、ラジオのチューニングや、クッカーの調整など、様々な入力装置にも使われています。

語源

ダイヤルの語源は、船乗りのコンパスを意味する中[[英語]]に遡ります。さらにその語源は、中世ラテン語で「日」を意味する「dies」から派生したラテン語の「diale」です。

時計のダイヤル

時計のダイヤルは、時間の単位と現在時刻を示す目盛とポインタを備えた表示盤です。英語では「clock face」とも呼ばれます。日本では「時計の文字盤」という名称が一般的です。

はかりのダイヤル

はかりのダイヤルは、量を測る装置の一部で、目盛と指針を持つ盤です。

電話機のダイヤル

電話機に付いているダイヤルは、電話をかけるために回すものです。回転ダイヤル、ロータリーダイヤルとも呼ばれます。ダイヤル方式では、回転する円盤に指穴が10個開いており、各数字に対応する指穴に指を入れて回すと、バネの力で逆方向に回転して戻ります。この際に、数字に対応する個数のダイヤルパルス信号が発信されます。0はダイヤル上では9の次にあり、10個のパルスが発せられます。

ダイヤルを使わない固定電話機でも、ダイヤルパルス信号を発信できます。現在でも電話をかけることを「ダイヤルする」や「ダイヤルを回す」といい、電話サービスの名称にも「ダイヤル」が使われることがあります。

その他のダイヤル

ダイヤルは、電話回線（ダイヤル回線）、フリーダイヤル、ダイヤルQ2といったサービス名にも使われています。ラジオのダイヤルはチューニングダイヤルとも呼ばれ、周波数や放送局を選び、表示するためのユニットです。

歴史

デジタル技術の普及により、ボタンで数値を入力できる装置が増え、入力にダイヤルが使われることは減りました。しかし、以下の分野では今でもダイヤルが使われています。

直感的に大まかな量を把握する分野: 自動車、船舶などの各種メーター
微小な量の増減入力: ラジオや無線機のチューニング
アナログ時計: 伝統的な時刻表示方法として教育現場でも採用

電話機の発信やテレビのチャンネル選択は、離散値を「選択」する目的であるため、ボタン式が主流になり、ダイヤル式は姿を消しました。

関連項目

ダイヤル錠

ダイヤルは、その直感的な操作性から、様々な分野で長く使用されてきた入力装置です。デジタル技術が発展した現代においても、その一部は使い続けられています。

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