ティーケーピー

株式会社ティーケーピー（TKP Corporation）について

株式会社ティーケーピー（TKP）は、東京都新宿区に本社を構える、貸会議室を運営・管理する企業です。貸会議室の運営においては、国内最大手としての地位を確立しています。略称はTKPとして広く知られています。

創業と事業拡大

TKPは、伊藤忠商事出身の河野貴輝氏によって2005年に設立されました。河野氏は、日本オンライン証券（後のカブドットコム証券）やイーバンク銀行（後の楽天銀行）の設立メンバーとしても活躍した人物です。TKPのビジネスモデルは、取り壊し予定のビルや遊休不動産を低価格で賃借し、それを貸会議室として運営するというものでした。この手法により、事業規模を急速に拡大させました。

特に、伊藤忠時代に培ったディーリングの経験から、不動産マーケットにデュレーションという概念を持ち込み、会議室を時間単位で分割し、インターネットで販売するという画期的なビジネスモデルを構築しました。この斬新なアプローチがTKPの成長を大きく後押ししました。社名のTKPは、創業者の河野貴輝氏のイニシャルに由来しますが、同時に「Total Kukan Produce」の意味も込めているとされています。

多角的な事業展開

現在、TKPは貸会議室事業にとどまらず、ホテル&リゾート事業、料飲・ケータリング事業、イベント空間プロデュース事業、コールセンター・BPO事業など、多岐にわたる事業を展開しています。また、アパホテルとのフランチャイズ契約を通じて、ホテル事業の拡大も図っています。

沿革

2005年：港区浜松町に設立。「TKP六本木会議室」を1号店としてオープン。
2006年：本社を中央区日本橋茅場町に移転。
2008年：第二種旅行業免許を取得。
2009年：子会社として株式会社TKPプロパティーズを設立し、ビル管理事業に参入。
2013年：子会社として株式会社常盤軒フーズを設立し、仕出し弁当製造事業を開始。本社を新宿区市ヶ谷に移転。
2014年：第一種旅行業免許を取得。
2015年：静岡県伊豆長岡温泉に「石のや」をオープンし、旅館業に進出。
2016年：簡易宿所（カプセルホテル）事業を展開する「ファーストキャビン」と資本業務提携。
2017年：東証マザーズに上場。東京都職員共済組合の総合保健施設「ホテルアジュール竹芝」の運営を受託。大塚家具と資本・業務提携。
2019年：レンタルオフィス「リージャス」を展開するIWGから日本法人「日本リージャスホールディングス」の全株式を取得し子会社化。同時に、「リージャス」ブランドの日本における独占契約を締結。IWGの台湾法人である「台湾リージャス」も子会社化。
2019年：Jリーグ・大分トリニータの運営会社である「大分フットボールクラブ」に出資し、筆頭株主となる。
2023年：日本リージャスホールディングス株式会社の全株式を譲渡。
2024年：リリカラ株式会社、株式会社ノバレーゼを子会社化。

主な施設

TKPは、全国各地に多数の貸会議室やホテル施設を展開しています。

主な施設としては、以下のようなものがあります。

TKPゲートタワービル
TKPガーデンシティPREMIUM品川
TKPガーデンシティPREMIUM田町
TKPガーデンシティPREMIUM京橋
TKPガーデンシティPREMIUM池袋
TKPガーデンシティPREMIUM神保町
TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原

まとめ

TKPは、革新的なビジネスモデルと積極的な事業展開によって、貸会議室業界で確固たる地位を築き上げてきました。今後も、多岐にわたる事業を通じて、更なる成長と発展が期待されます。

外部リンク

公式ウェブサイト（日本語）
公式ウェブサイト（英語）

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