テミン

テミン：K-POPシーンを彩る多才なアーティストの軌跡

1993年 7月18日生まれのイ・テミンは、韓国を代表するアイドルグループSHINee、そしてSuperMのメンバーとして世界的に活躍する歌手、ダンサー、俳優です。12歳でSMエンターテインメントのオーディションに合格し、練習生生活を経て、2008年、15歳という若さでSHINeeのメンバーとして華々しくデビューしました。グループ最年少メンバーとして、その高いダンススキルとカリスマ性で注目を集め、K-POP界の“マンネ（末っ子）”として人気を博しました。デビュー当時、変声期であったにも関わらず、ダンスのエースとして活躍しました。

グループ活動からソロへの羽ばたき

SHINeeでの活動は、K-POPの歴史に名を刻むほどの成功を収めましたが、テミンはソロアーティストとしても並外れた才能を発揮しました。2012年にはKBSの音楽番組「不朽の名曲2」で初となるソロステージを経験、同時期にはドラマ『花ざかりの君たちへ』のOSTにも参加するなど、ソロ活動への布石を順調に築いていきました。音楽活動以外にも、2009年にはシットコム『テヒ、ヘギョ、ジヒョン』で演技デビューを果たし、以降も様々なドラマやバラエティ番組に出演、多様な才能を披露しました。2013年には、Apinkのソン・ナウンと仮想結婚するバラエティ番組『私たち結婚しました』に出演し、そのキュートな姿と高い人気で話題を呼びました。さらに2014年にはミュージカル『宮』にも挑戦するなど、活動の幅を大きく広げていきました。

ソロデビューと日本進出

2014年8月18日、待望のソロミニアルバム『ACE』で、ついにソロデビューを果たしました。タイトル曲「怪盗(Danger)」は大きな話題となり、彼の高い音楽性とパフォーマンス能力を改めて印象付けることとなりました。その後の活動では、東方神起のチャンミンやSHINeeのジョンヒョン、EXOのカイなど、豪華な顔ぶれとのコラボレーションも実現させました。2016年には、初のフルアルバム『Press It』をリリース。タイトル曲「Press Your Number」は、ブルーノ・マーズとThe Stereotypesが制作に携わったアーバンポップダンス曲で、テミン自身が作詞にも参加しました。このアルバムはアジア圏のみならず、世界各国で高い評価を受け、大きな成功を収めました。

2016年6月には、日本でのソロデビューが発表され、7月には日本での初ショーケースを開催しました。世界的ダンサー菅原小春が振り付けを担当したミニアルバム『さよならひとり』で日本デビューを果たすと、その高いパフォーマンスは日本でも大きな注目を集めました。

日本武道館公演とソロコンサート

2017年には、日本武道館で初のソロコンサート『TAEMIN THE 1st STAGE 日本武道館』を開催。2日間で2万8千人を動員し、LINE LIVEでの生中継も大きな話題を呼びました。同年には、ソウルと日本でソロコンサート『OFF-SICK』を開催。チケットは即完売し、追加公演を行うほどの盛況ぶりでした。SHINeeの楽曲をソロで再解釈したり、未発表の新曲などを披露するなど、常にファンを魅了するパフォーマンスを追求し続けました。蜷川実花がジャケット写真を手掛けた2ndミニアルバム『Flame of Love』も、日本でのソロ活動における大きな成功となりました。さらに同時期には、Amazonプライム・ビデオの日本オリジナル作品『ファイナルライフ -明日、君が消えても-』に主演するなど、俳優としても活躍しました。

SHINee活動休止とSuperM結成、そして兵役へ

SHINeeの他のメンバーの兵役入隊に伴い、テミンはソロ活動に専念。2019年には日本全国アリーナツアーを開催し、13万5千人を動員するなど、ソロアーティストとしての地位を確固たるものとしました。同年、SMエンターテインメントが設立したSuperMのメンバーに選ばれ、全米デビューを果たしました。2021年5月には陸軍に志願し、兵役のため入隊しました。しかし、鬱病とパニック障害の悪化により、社会服務要員に配置換えされ、2023年4月に除隊となりました。

除隊後、新たなスタート

除隊後、ファンミーティングを開催し、ファンの前に再び姿を現しました。2024年3月末をもってSMエンタテインメントとの契約が終了し、4月1日、BPMエンターテインメントへの所属を発表。新たな所属事務所と共に、音楽活動のさらなる発展を期待されています。

多才な才能と魅力

テミンは、卓越したダンススキル、歌唱力、表現力に加えて、ピアノ演奏や語学力なども持ち合わせており、多様な才能を発揮するアーティストです。物静かな性格ながら、天然な一面も持ち合わせており、そのギャップもまた魅力の一つです。後輩アイドルたちのロールモデルとして、大きな影響を与えており、常に進化し続ける彼の今後の活躍が期待されます。

もう一度検索