テレビ山口

テレビ山口株式会社

テレビ山口株式会社（略称：tys）は、山口県の地上基幹放送事業者であり、1970年に開局しました。この会社は、県内全域をカバーするテレビ放送を展開しており、福岡県や島根県、広島県など周辺地域でも視聴可能です。

開局の経緯と背景

テレビ山口は、当初は宇部興産がメインの後援者であり、資本的にも深い関係を持っていました。しかし、宇部興産が経営悪化を受けて資本を大規模に売却し、その多くを山口トヨタ自動車が引き継ぎました。現在、山口トヨタや宇部興産、さらに毎日新聞社が主要な株主になっていますが、地元新聞社による後援は無く、全国紙が多くの影響を持っているのが特徴です。

独自の送信方式

tysは独特の送信方法を採用しており、無給電中継装置（反射板）を使用して電波を送信しています。この仕組みは、山の地形が影響するために導入されたもので、本社からの電波を反射板を通じて大平山の送信所に送り返しています。これは、他の地上波局にはあまり見られない手法です。

重要な沿革

1970年に開局し、当初はTBSなどの系列に所属。1987年にはフジネットワークから脱退し、完全にTBS系列としての発信にシフトしました。また、1994年には「山口県ふるさとCM大賞」を開始し、地域の企業や団体と連携した創作活動を行い、全国的なモデルケースとなりました。

創業50周年を迎える2019年には社屋を全面改築し、新たなスタートを切りました。

自社制作のコンテンツ

テレビ山口は、地域密着型の番組を多数制作しています。「tysニュース」や「mix」といった番組が放送されており、山口県のローカル情報を伝えています。また、県内外の様々なイベントや地方の魅力を引き出す番組も多数提供しています。

現在の状況と今後

2023年には社員のワーク環境改善を目的としたストライキが実施されるなど、労働環境にも変化が見られます。このように、テレビ山口は地域に根ざした放送局として、時代に合った新しい取り組みを模索し続けています。

まとめ

このように、テレビ山口株式会社は地域社会とともに成長してきた放送局として、独自の技術や制作方針を持っています。これからも地域の声を第一に、テレビ放送を通じて山口県の活性化に寄与していくことでしょう。

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