テールコード

テールコードとは

テールコード（Tail codes）は、アメリカ軍の航空機に特有の識別記号で、主に空軍機の垂直尾翼に記されています。このコードは、航空機の所属基地や部隊を表すための重要な情報を提供します。

テールコードの構造

テールコードは基本的に二つのアルファベットで構成されており、最初の一文字は機体が所属する基地を示し、次の一文字はその基地に配属されている部隊を示しています。 例えば、アルファベット「ED」はエドワーズ空軍基地を意味し、「WA」はネリス空軍基地を示します。一部の部隊は、別名に由来する略語を使用していることもあり、第1戦闘航空団は「FF」（First Fighterの略）と呼ばれています。また、第8戦闘航空団は「WP」（Wolf Packの略）と表記されることもあります。

さらに、空軍州兵の機体については、その州を示す二文字の略号をテールコードに使うことが一般的です。

アメリカ空軍におけるテールコード

テールコードは、アメリカ空軍に所属するほぼ全ての機体に付与されており（具体的には、VC-25やC-32A、E-4を除く）、その下には通常シリアルナンバーが併記されています。このシリアルナンバーは、2行2列で表示される小文字と大きな数字で構成され、前には「AF」という文字が付き、これが空軍所属を示しています。続いて、発注された会計年度の下二桁が続き、その後に会計年度内の連番が記載されます。

アメリカ海軍と海兵隊におけるテールコード

アメリカ海軍や海兵隊では、F/A-18E/F戦闘攻撃機やP-8哨戒機など、艦載機や陸上機のほとんどにテールコードが付されます。こちらも同様に、2レターで構成されています。特に、部隊ごとのコールサインが使用されることが不都合な状況では、フォネティックコードが航空団に所属する機体を表示するために使われることがあります。例えば、テールコード「NF」は第5空母航空団（CVW5）に所属する機体を示します。

また、航空機が他の航空団に派遣される際、元々の航空団のテールコードが搭載先の航空団のテールコードに書き換えられることもあります。このようにして、航空機の運用が一貫して行われる一方で、同じ機体でも所属が変わることがあるのです。

関連情報

テールコードは、その単純さに反して、航空機の動きを追う上で非常に重要な情報源となります。アメリカ空軍や海軍において、様々な部隊や基地との関連を示す役割を果たし、航空機の識別を容易にしています。

また、インターネット上にはテールコードの一覧が存在し、これを通じて各機体の所属基地や部隊の詳細を確認することができます。航空愛好家や研究者にとって、これらの情報を知ることは非常に興奮する要素でもあるでしょう。

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