エドワーズ空軍基地

エドワーズ空軍基地の概要

エドワーズ空軍基地（Edwards Air Force Base）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のモハーヴェ砂漠に位置する重要な航空機開発基地です。1933年に開設され、当初はミューロック陸軍飛行場（Muroc Army Air Field）という名称でしたが、1950年にテスト飛行中に亡くなったグレン・W・エドワーズ大尉に敬意を表して名前が変更されました。

基地内には、ペイントされた長大な滑走路を含む18本の滑走路があり、各種航空機のテスト飛行が行われています。エドワーズ空軍基地は、航空機の開発、研究、調査を主な目的とし、特にフライト・テストにおいて重要な役割を果たしています。また、ここには航空機試験のためのセンターや学校が併設されており、空軍の飛行試験センター（AFFTC）やNASAのアームストロング飛行研究センターも拠点を構えています。

フライト・テストの聖地

この基地は、フライト・テストの聖地とも称されるほど、多くの歴史的なフライトが実現された場所です。特に以下のような画期的な試験飛行が記録されています。

• - チャック・イェーガーとX-1による世界初の超音速飛行：第二次世界大戦後の1947年、イェーガーはX-1に搭乗し、音速を突破するという歴史的な瞬間を作り出しました。
• - X-15による極超音速飛行実験：この実験は、地球の大気圏外まで到達するための重要な一歩とされました。
• - リフティングボディ機の実験（M2-F1など）：これにより、空を飛ぶための新たな技術が開発されました。
• - スペースシャトル・エンタープライズの滑空試験：この試験によって、宇宙へのミッションがより安全に行えることが証明されました。
• - ルータン ボイジャーによる無給油無着陸世界一周飛行：この偉業は、航空技術の革新を象徴しています。
• - B-2など最新鋭機の試験：エドワーズ空軍基地では新型の航空機の性能試験も行われており、軍事的な役割も果たしています。

文化的影響

エドワーズ空軍基地は、数多くのフィクション作品にも登場しています。映画『ターミネーター3』では、サイバー・リサーチ・システムズ（CRS）の本部としてその名が挙げられています。また、アニメ『蒼き流星SPTレイズナー』やOVA『カリフォルニア・クライシス 追撃の銃火』、さらには『マブラヴ オルタネイティヴ』の中でも言及されています。特に『マクロスプラス』では、「ニュー・エドワーズ基地」という架空の基地として描かれ、その位置も実際のエドワーズ基地と同様の砂漠地帯に設定されています。

今後もエドワーズ空軍基地は、新たな航空機技術の開発・試験の重要な拠点として多くの航行史に名を刻み続けるでしょう。

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