トモズ

株式会社トモズ：首都圏を拠点とするドラッグストアチェーンの歩み

株式会社トモズは、住友商事の子会社として、首都圏を中心に幅広い地域でドラッグストアおよび調剤薬局を展開する企業です。1993年の設立以来、積極的なM&A戦略と新たな事業展開によって、現在の規模に成長を遂げました。

成長の歴史：数々の統合とブランドの進化

1993年、住商リテイルストアーズ株式会社としてスタートした同社は、1994年に最初の店舗をオープンさせました。その後、アメリカンファーマシーの買収や朝日メディックスとの統合などを経て、事業規模を拡大。2007年にはコーエイドラッグ株式会社との統合、2010年には株式会社クスリのカツマタとの事業統合を行い、現在の基盤を築き上げました。

2012年には、ロゴを青色に変更した新型店舗（青トモズ）を導入し、ブランドイメージを一新しました。同年、台湾への進出も果たし、海外市場への展開も開始しています。2014年には、社名を株式会社トモズに変更し、新たなステージへと進みました。

近年では、2018年に「Ponta」ポイントサービスを導入、翌年には主要なQRコード決済サービスへの対応を完了させるなど、顧客利便性の向上に注力。2020年には新業態のドラッグストア「THIS IS 365」をオープンさせ、新たな顧客層の獲得を目指しました。また、同年よりレジ袋の有料化を実施するなど、環境問題にも配慮しています。

2021年には日本郵便と連携した医薬品通販事業をスタートさせ、2022年には群馬県と山梨県に初進出を果たしました。2023年には住友商事子会社のアロスワンを傘下に加え、更なる事業拡大を図っています。

多様なブランドと店舗展開

トモズは、地域密着型のドラッグストア「トモズ」をメインブランドとして展開しています。当初は赤い看板でしたが、2012年以降は青い看板に変更されています。この他、調剤併設型の「アメリカンファーマシー」や、調剤機能を持たない「AP by AMERICAN PHARMACY」など、多様なブランドを展開しています。

調剤薬局部門においては、「薬局トモズ」をメインブランドとして、M&Aによって獲得した複数の薬局ブランドも運営しています。 これらには、「メディコ」「ベイ薬局」「おぎの薬局」など、地域に根付いたブランドが含まれており、それぞれ独自の特色を活かして事業展開を行なっています。

さらに、高級化粧品セレクトショップ「INCLOVER」も展開するなど、幅広いニーズに対応する事業ポートフォリオを構築しています。

現在の状況と今後の展望

2024年3月時点での店舗数は、首都圏を中心に275店舗以上を展開し、東北地方や関西地方にも店舗を構えています。処方箋受付店舗数は209店舗にのぼり、そのうち108店舗は調剤専門の薬局です。

今後も、顧客ニーズの変化や市場環境の変化に対応しながら、新たなサービスの開発や店舗展開を進めていくことで、更なる成長を目指していくものと予想されます。

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