トラヴィス・トムコ

トラヴィス・トムコのプロレスキャリア

トラヴィス・トムコ（本名：Travis David Tomko）は、1976年3月23日生まれのアメリカのプロレスラーで、フロリダ州ジャクソンビル出身です。彼は主にWWEでは「タイソン・トムコ」、TNAでは「トムコ」として知られています。さらに、新日本プロレスでは本名を使用し、IWGPタッグ王座を獲得するなど、国際的に活躍してきました。

初期の経歴

トムコはプロレスラーになる前に、アメリカの音楽バンドのボディガードを務めるなどの経歴があります。彼のプロレスデビューは2002年で、OVW（Ohio Valley Wrestling）で「トラヴィス・ベイン」としてキャリアをスタートしました。そこで彼は、怪奇派のユニット、「ディサイプルズ・オブ・シン」に参加し、セブンとタッグを組んでOVW南部タッグ王座を獲得しました。

WWEでの活躍

2004年にWWEに昇格し、タイソン・トムコとしてデビューした彼は、RAWに所属し、クリスチャンのボディガードとしての役割を果たしました。彼は、クリスチャンの試合を助ける一方で、自身も試合に出場し、注目を集めました。しかし、トリッシュ・ストラタスとのチームは長続きせず、クリスチャンがSmackDown!に移籍すると、彼とのタッグも解消されました。

2006年に日本でのプロレスに挑戦するため、WWEを自主退団し、以降は新日本プロレスに本名で参戦します。ここではジャイアント・バーナードとタッグを組み、2007年にIWGPタッグ王座を獲得しました。これによって彼の名声は高まり、国際的な舞台でもその実力が証明されました。

TNAでの活動

同じく2006年にTNAにも入団し、トムコとして2010年に復帰します。クリスチャンのボディガードとしての役割は継続し、AJスタイルズとのタッグを結成する等、TNAでも活躍しました。2007年10月には、Bound for Glory 2007でTNA世界タッグチーム王座を手に入れました。しかし、彼とスタイルズのタッグはカート・アングルとの関係をきっかけに亀裂が生じ、最終的には解散となります。

トラブルと復帰

トムコのプロレスキャリアはトラブルにも満ちていました。2011年には薬局での強盗未遂事件が報じられ、その後逮捕されます。出所後、彼は2013年に再びプロレスの世界に戻り、WWE時代のリングネームで復帰します。

特徴と技

トムコはその身体に施したタトゥーが特徴的で、エジプトのヒエログリフやブラックフットインディアンがモチーフとなっています。また、彼の得意技として「チェーンソー・キック」、「ダブルハンドチョークスラム」、そして「フィニッシャー」として使われる「ランニング・ビッグブート」などが挙げられます。タッグ技では、ジャイアント・バーナードとの「マジックキラー」が特に知られています。

トラヴィス・トムコは、実力派のレスラーとして日本、アメリカをまたにかけた活躍を見せ、今もなお多くのファンに愛されています。

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